アドラー心理学サロンです。
何か思い通りにいかないトラブルに遭ったり、悲しいことに直面すると、「怒り」や「悲しみ」などの感情が高まり思考が収束しないという経験のある方は多くいらっしゃると思われます。
解決策を考えるのに感情的に判断してしまうと大きく判断を間違えてしまう危険性が高まります。
そこで、本記事では感情的になった際の、アドラー心理学流の対処方法をご紹介します。
アドラー心理学では、それぞれの感情には必ず「目的」があるとしています。
そこで、感情の目的を冷静に分析し、感情の目的自体に対処をする事で感情を抑えることができます。
ここで注意が必要なのは、「感情の目的」と、「ご自身の目的」を混乱しないよう注意しましょう。
「感情の目的」というのは、例えば「怒り」には相手を「支配」したいといった思い通りに操作したい目的があったり、「悲しみ」には相手への「共感」して欲しいといった「承認欲求」や「支配」のような目的があることが多いです。
これらの目的を正確に理解することで、怒りならば怒鳴るといった行為でなく、言葉による説明をすれば良いと考えられますし、他人なので思い通りにはならないと考えることで冷静になれます。
反対に、相手の「感情の目的」を知ることもご自身の感情を抑制するのに効果的です。
相手がカッとなり罵倒してきても、相手の「怒り」の目的を考えて推測することでこちらも冷静に対処することができることがあります。
相手の「感情の目的」を知ろうとする際には、「決め付け」をしないように注意しましょう。
本人以外は、その人の本性を知るよしもない為、他人に対してむやみにレッテルを貼って「この人はこういう人」と決め付けて対応していくことは後々にトラブルの元となります。
このようにして、感情を抑えることができればより効果的な解決策を考え出すことができるかもしれません。
何かに問題に直面し、感情的に対処する事は言葉の話せない赤ちゃんが泣いて母親に母乳を求めているのと同じで幼稚であり、臆病であると言えます。
物事を考える時や意思疎通をする時に感情的に考えたり、話したりすることは大変幼稚な行動であり、残念ながら感情を落ち着かせるのはもちろん、悩みを解決することも困難となってしまいます。
問題の程度の差こそあれ、感情的にならないことは、人としてのマナーでもあります。
中には、どうにも冷静に感情分析できない時は、何も考えずに、運動をするなり、健康的な食事をして沢山寝てしまいましょう(笑)
体調を整えて、日の光を浴びればどんな人でも気は晴れますので、調子の良い時に考えるのが良いと思われます。
または、どうにも感情を落ち着かせることができない方は、病院へ行きお医者さんと相談の上、薬物治療が必要になるかもしれません。