ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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べき論には害しかない!

アドラー心理学サロンです。

 

心を患っている方、悩みが多く自己肯定感の低い方は、真面目な方が多くべき論を強く持っている事がことがよくあります。

 

自分の中の理想や、自分でこれが普通であるとした基準を下回っては落ち込み、そのまま心身ともに疲れ果ててしまう方は多いのではないでしょうか。

 

本記事では、そうした固定概念に囚われてしまい、他人の考え方や世の中の出来事に納得ができずに苛立ってしまう状態を緩和できる方法をご紹介させていただきます。

 

べき論と呼べる、「こうでないといけない」、「こうあるべき」というのは客観的に証明された事実ではなく、貴方の勝手な主観的な解釈となります。

 

また、他者の課題である場合や、自分で制御できない物事については制御しようとしても仕方ありません。

 

また、べき論を強く持ち過ぎることで、他人との衝突が頻発してしまう危険性があります。

 

どんなにあなたの論理が正義であり、合理的であっても、あなたの正義の反対は、悪ではなく他人の正義であることもあるのです。

 

つまり、それは少しおかしいのでは?と軽く諭したりする程度ならまだしも、自分の正しいと思うことと他人が正しいと思うことがどんなにすれ違っていたとしても、言い争いになってはいけません。

 

もちろん、相手の言動や行動が明らかな違法行為であったり、マナー違反だった場合には多少荒っぽくとも話し合って決着を付ける必要があるかもしれません。 

 

しかし、上記のような状況でないのならば、ただの喧嘩にしかならないので、基本的に他人が正義を振りかざしてきても、間違っていると思ってもスルーしてしまいましょう。

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年齢を重ねてべき論が強固になる

主にべき論は年齢を重ねるごとに、自分の人生の正当性を訴えている行為と言え、いつの時代も存在する老人の若者批判にも通じるものがあります。

 

常に世の中は社会も人も諸行無常で、何一つ固定されたものは存在しません。

 

特定の経験もスキルもすぐに陳腐化しますし、社会のイデオロギーや人の趣味嗜好も移り変わります。

 

柔軟にこれはこれ、自分がやってきたことや見てきたことが全てではないと認識し、それぞれに対して自分の扱いやすい捉え方をしていきましょう。

 

世の中、多くの人達や権力者から支持されている考え方や生き方は、全員にとって最良な在り方とは異なります。

 

多くの人間が支持している、権力者が支持しているからその考え方が正しいという根拠はどこにもなく、みんながやっているからという考え自体が論理的ですらありません。

 

日本には単一民族単一国家の歴史が長く、細かい農村で集住していた経緯から、同質性を他者に求める傾向があります。

 

このことから、個人で判断することや、自分の価値観に基づいて判断したり行動することに自分勝手ではないかと考えるのが方も多くいらっしゃいます。

 

他人思考も排除し、自分の判断軸を偏らないように持つと人生がぐっと楽になると思われます。

 

周囲への貢献を自己犠牲にならないよう心掛けることは大切です。

 

他者の権利や法を侵害しない限り、主観的に都合の良いように物事を解釈してしまいましょう。

 

アドラー心理学では、客観的な事実など存在しないと考えており、相対性も含め、全ては主観の延長線上にあるとしています。

 

あなたのべき論が誤解されてしまうことも、他人のべき論を理解できずにもどかしい思いをされることもあることでしょう。

そもそも、人は人のことは理解できないという割り切り方も、他人がどう思うのかは他人の課題であり、自分の課題ではない為、相手がどう思うのかには介入はできないとする考え方であるアドラー心理学に代表的な「課題の分離」と同じように、「人は人を誤解する生き物だ」という割り切り方も効果的だと思われます。

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