アドラー心理学サロンです。
人を信じても、裏切られることを考えてしまい、なかなか安心して信頼することができないことは多々あるかと思われます。
そこで、本記事では人を信用・信頼する時の心構えや考え方をご紹介致します。
先ず、人を信頼するのはとても大切です。誰とも深い関係を築くことができない人生はとても窮屈であり、満足の行くものではないでしょう。
しかしながら、信頼しても裏切られることもあります。
そこで懐疑的になり、常に人を疑うようになると周囲の人達から自分自身が信頼されなくなります。
自分を疑ってくる人を信頼したい人はあまりいないでしょう。
確かに、誰でも無闇に信頼し過ぎるのは危険です。
信頼できる人がどうかを見極められる眼力は必要となります。
また、信頼だと思っていたものが単なる「支配欲」や「依存心」である可能性もありえるのです。
「支配欲」や「依存心」があると、対等な関係とは言えない為、信頼関係を構築することは困難でしょう。
「~して欲しい」と相手に期待してその通りにならない、もしくは怪訝な態度を取られて落ち込むのは依存心や支配欲が少なからずあるのかもしれません。
大前提として、他者はその人自身の為に生きていることを理解しましょう。
裏切られても、「そういう人間を信用してしまった自分に見る目がなかった」として良い勉強になった程度に考え、忘れてしまうのが良いと思われます。
新しい関係構築を始めるか、別の事に没頭することで思い出すこともないくらい忙しくしてしまえば、立ち直りは早くなると思います。
裏切る裏切らないは相手の課題となり、こちらから介入することは困難です。
自分の課題と他者の課題を明確に分離しましょう。
対人関係におけるトラブルの多くは、他者の課題への踏み込みにより生じます。
相互に横の関係を築けていなければ、信頼関係を構築することはかなり困難でしょう。
前述の通り、信頼と思っていたものに「支配欲」や「依存心」が含まれていた場合には、縦の関係となり、独立した個人間の関係ではない為、信頼関係が成立することはありません。
お互いが独立した個人として、意識として対等であり、主張すべきは主張できる横の関係が築けているのかどうかを、信頼関係が正常にできているのかを確認する物差しにすると良いと思われます。
結局、「信頼」する基準点は、程度の差こそあれ自分で信頼し、裏切られる経験をしながら築くしかありません。
信頼関係を作るには、「信用」するのではなく「信頼」をしましょう。
「信頼」というのは、裏付けも担保もなく相手を信じることです。
裏切られる可能性があっても相手を信じてみる勇気が大切です。