アドラー心理学サロンです。
もっとアクティブに社交的になりたい、もっと自由に生きたい、もっと幸せに生きたいなど、多くの人達は少なからず今の自分へ不満を持ち、自分の中に変えたい要素があるのではないでしょうか。
多くの精神科医や心療内科、メンタルカウンセラーは原因論に基づき、過去のトラウマや現在の原因となった出来事を分析するなどして薬物療法や助言などで解決を図ろうとします。
原因論とは、下記のような考え方です。
「あらゆる結果には原因があり、現在という結果には過去の出来事という原因によって規定されている。」
目的論的なアプローチで改善を図るアドラー心理学においても、過去の出来事から現在の性格を解明する手法は取られています。
しかし、過去の原因に囚われていても現在や未来が好転することはありません。
もちろん、過去の影響は今の貴方に関係しており、これについては感情を落ち着かせることや物事への意味付けを変えているなどの対処が必要となります。
しかし、そもそも過去の原因が現在の性格を作り上げる。
これは辻褄が合いません、同じ特定の過去を持つものが全員同じ未来に行くとは限らない。
過去の出来事が現在や未来の性格を規定することはありえません。
原因論に縛られている限り、前には進めません。
我々は何らかの「目的」に沿って生きています。
「人は過去の原因に突き動かされるのではなく、自らの定めた目的に受かって動いていく。」
人は変われます、幸福に生きることを選択すれば良いのです。
人は経験によって決定されるのでなく、経験に施す意味によって自分を決定しています。
つまり、自分の行動や考え方の傾向は、先天的でなく自分で選んでいる。つまり再選択することもできる。
人は感情にも、過去にも支配などされておらず、全てはそれぞれの目的に沿っています。
人は、今の「目的」のために、過去の「原因」を作り出します。
何か嫌なことを避けるという目的のために、わざと原因を作って、避けるという目的を達成するのは、決して良いことではなく、これでは前進することはできません。
自分の行動や考え方を変えられないのは現実に直面せず、「もし~になれたら」、「もし~だったら」という可能性の世界に住みたいからかもしれません。
人生は誰かに与えられるものではなく、自分で生き方を選択することができます。
勇気を持って現実に直面し、自分には何がこの先起きても自分の目的へ向かう道筋の1つであると捉えて前進しましょう。