アドラー心理学サロンです。
皆さん、辛い過去の記憶に悩んだり、苦しめられてはいませんか?
「あの時こうしておけば良かった」、「イジメられていた」、「あんなに酷いことを言ってしまった」など過去を繰り返し思い出しては後悔したり、自己嫌悪に陥ったりして「自分は何て駄目なんだろう」と落ち込まれているまたはその経験が大なり小なりある方は私も含めて多いことでしょう。
今回は、この過去の記憶に苦しめられてしまうメカニズムと、その対処となる考え方をご紹介します。
人は、ネガティブな記憶ほど強く印象に残り頭から離れなくなります。
昔から人間は、外敵や天災などの心配して、自分の生死に関わる獲物の狩りや農作物の収穫などについて推測し、判断をしてきました、つまりネガティブな考え方は生存の為の自己防衛本能なのです。
しかし、現代においては生死に関わる問題はそこまで多くは無く、ネガティブな記憶は、繰り返し思い出しては反芻思考に陥り、負の感情のループへ誘導する要因でしかありません。
つまり、ネガティブな思考や考え方は人間の生来の生存本能であり、理性的に感情を整理してポジティブな思考や生き方を維持する必要があります。
今までの自分を責めたり、否定することはやめましょう。
決して過去の自分を軽蔑する必要も、無理矢理忘れようとする必要もありません。
辛い過去を無理矢理忘れようとすると余計に頭に浮かんでくる為、逆効果となり苦しめられてしまいます。
むしろ、その過去の記憶度どう付き合っていくのか、どう受け入れるようにするのかがポイントになります。
過去がどうであったか、上手く立ち回ることができなかったにせよ、過去のその時に貴方は貴方なりにできる最善の事をして努力されてきたのであり、その努力があって今の貴方が存在しているのです。
たとえ不誠実なことをしてしまっていたとしても、過去は過去に置いてくることができます。
ありのままの過去の自分を受け入れ、これからに焦点を当てましょう。
他の記事でも繰り返しご紹介している考え方ですが、人生は「いま、ここ」でしかなく、過去にも未来にもあなたの人生は存在しないのです。
ただこの「今」を点として生きるしかありません。
いつ終わるかも分からない、何が起きるのかも分からない人生は、事前に「未来」を予測して生きることはできないのです。
自分はどう在りたいのか、どうしたいのかを内省して自分の人生の目的へ向けて「いま、ここ」を真剣かつ丁寧に生きることで未来は切り拓かれます。