ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【まだ読んでないの⁉️】感情を整理してネガティヴな気持ちを整理するメモの魔力

アドラー心理学サロンです。

今回は、感情の抑制の方法としてよく聞く紙に書き出すという行為について、どれほどの効果があるのか、なぜ効果的なのかを解説させて頂きます。

 

アドラー心理学サロンのご利用者様でも、紙にその日1日に起こった嫌なことや、今の悩みを書き出すことをご提案したところ、紙に書き出すことで高ぶる感情を抑制することができ、落ち着いて自分の問題に向かい合うことができましたというお声を多数頂きました。

 

「怒りや悲しみがこみ上げてきて、冷静に考えることができない…」、「感情的になってしまい、どうにも落ち着かない」というお悩みを抱えられている方は非常に多くいらっしゃいます。

 

世の中の多くの人たちは、自分の感情を整理して、落ち着かせる術を知らず、巷の怪しげで根拠や信憑性に乏しい「心を整理する〜」、「これを買えば全て上手くいく〜」といった方法や商材に頼らざるえない人が散見されます。

 

そこで、「感情を整理する」、「心を落ち着かせる」方法が分からず、悩み苦しめられている方の一助となりたく、本記事を執筆するに至りました。

 

サッカー選手の長友佑都選手は、心のノートに湧き上がった感情をメモして振り返り、自分を戒められているそうです。

 

どんな人であれ、心が乱れることはよくあることなのです。


巷でも、悩み事や嫌な事を紙に書き出していくことはとても効果的であると言われております。

 

みなさんもカウンセリングを受けた経験のある方なら何度かおすすめされたこともめずらしくはないのではないでしょうか?

 

一口に感情とはいえ、怒りなのか悲しみなのか、もしくは嫉妬であったり様々なものがあり、複合的であることもあります。

 

今回は、「怒り」の感情を抑える観点からお話しさせて頂きたいと思います。

 

もちろん、悲しみなど他の感情を抑制することにも効果的です。


紙に書き出すことで、「怒り」を抑えることができると物語る有名人のエピソードがあります。

 

アメリカ16代大統領エイブラハム・リンカーン南北戦争でのエピソードです。

 

リンカーンの部下であり、北軍の司令官として任を得ていたミード将軍は、ゲティスバーグの戦いの後に南軍を壊滅させる機会があったにも関わらず、リンカーンの追撃命令を尻込みして無視してしまいました。

 

このことにリンカーンが激しく怒り狂い、ミード将軍への痛烈な批判を手紙に書きました。


しかし、リンカーンは決してこの批判の手紙を投函することはなく、書いたらすぐに机の引き出しにしまい込み、彼の死後100年余りも経過した後にこの手紙は発見されました。

 

その手紙の入った封筒の裏には、「署名のない、決して送らない手紙」を記載されていたとのこと。

 

リンカーンは、「人は裁くべきではない、人の裁きを受けたくないのなら」という言葉を残しており、人を非難して怒りをぶつけることは相手の勇気を挫くことになり、何の効果も無いと考えていたようです。


「怒り」の感情は、「頭にきても5分経ったら怒りが消える」と言われるほど、時間が立つことで収まることも多いのです。

 

人間は、感情と論理の両方で思考しており、感情の方が論理より先回りしてしまいます。

 

感情の方が早く回る分、失速するのも早いため、こう言われるのでしょう。


怒りを「事実」と「感情」に分けましょう


紙に怒りを文字として書き出すことで、俯瞰的に自分を悩ませる事実の数、その原因が無数にある訳ではなく、因果関係を見直すことにもつながり、対処可能であると認識することができます。

 

後で見直すこともできる為、過去の自分はどんな時にどんな風に思っていたのかという「自分を見つめ直す」過去の記録という材料にもなってくれます。

 

単純な理由としては、論理に先回りする感情を、文字で紙に書き出すということで吐き出す効果もあります。

 

怒りを目に見えない言葉にしていると、話したり考えているうちにますます怒りが増幅されてしまうことは良くあります。


紙に自分の思いの丈を徹底的に書き出し切ることで、それが「事実」なのか「感情」なのかを区別することもできます。

 

あいつは何百回も約束を破る人間だ!と怒っていても、実際に約束を破られた回数、どのように約束を破られたのかを文字にすることで眺めると、実際は2回程度であって大した約束でもなかったといった事実も見えてくるかもしれません。

 

本質的な事実としての問題点のみを見出すことができれば、それ以上に怒りが膨らむ余地はなく、冷静に対処できるはずです。


アドラー心理学では、感情にはそれぞれ「目的」があるとしております。

 

目的論と言われるアドラー心理学らしい考え方ですね。


湧き上がってきた感情自体の目的を知り、その感情に対しての対処を講じましょうというのがアドラーの提唱する感情への対処方法です。


怒りという感情には、大抵は相手に自分の期待通りの行動を取らせたいという「支配」が目的となっていることが多くあります。

 

これでは他者の課題であり、不可能であると分かれば怒りも収まることでしょう。


ノートに書き出すことで、感情の目的を知ることもできることでしょう。


とかく、悩んでいる状態の方は、普段よりも自信が無くなり一時的であれ優柔不断な状態になっていることと思われます。

 

先ずは、行動を起こさない限り事態が好転することはあまりないので、めちゃくちゃでも構わないので紙に書き出してみましょう。


TwitterなどのSNSで吐き出すことも効果的ですが、ただ感情を吐き出すだけでは単なる一時的なストレス発散にしかならず根本的な解決にはなりません。


俯瞰的に見直すことが無ければ何の意味もない為、紙に書き出すことを推奨致します。