アドラー心理学サロンです。
本記事では、他人との相対的な対人関係の中において、他人と自分の境界線が不透明になり自己犠牲をし過ぎてしまう方達へ自分のことに専念できるような考え方を身に付けて頂けるよう考え方や振る舞い方を記載しております。
一人でも多くの方が、自分生き方を取り戻し、自己犠牲せずに自己実現出来るようになって頂けましたら望外の喜びです。
周囲の人達に憚ってしまい、「自分のやりたいことや言いたいことが言えない」というご相談はアドラー心理学サロンでも頻繁に寄せられており、世の中を見渡すと自分の思いに向き合うことが出来ない為に苦しまれている方は非常に多くいらっしゃいます。
本記事のタイトルである、
「自分のことだけ考えましょう!」
は、集団の和を重んじる日本社会に住む皆さんには自己中に聞こえることでしょう。
文字通りのイメージそのままで、他人への思いやりもなく、ひたすらに自分のやりたい放題、言いたい放題することを推奨する内容だとではありません。
ただ、自分の思いに正直に、素直になりましょうということです。
自己中な考え方を忌み嫌い、周りの人達に流されてしまうあなたへ一点、伺いたいことがあります。
そもそも、
「あなたは人の気持ちを完璧に理解できて、人を救える程の立派な力があるのですか?」
と。
そんな力を持つ人間は存在しません。
できます!と言えるのは神様くらいでしょう。
人のことにやたらと関心を持って他人を詮索してその人の在り方や考え方を知ったり、批判したりするだけでは、何の意味も無いのです。
自分が少しでも「面白そうだな」、「やってみようかな」と思ったことはどんどん始めて、すぐに飽きたならまた別のことを始めていけば良いのです。
もちろん悪事は働いてはいけません。世の中への貢献に、将来的にでも繋がるようなことの方が満足感も大きく、しっかりした結果を残すことにもなりやすいでしょう。
そうやって、自分のやってみようかな?という好奇心を封じ込めずに物事に没頭していくうちに、些細なことであってもそれがあなたの人生の中の一つの目的となります。
目的意識を持って日々を充実させて生きている人達には、他人の在り方などを噂したり、ケチつけしているもったいない時間はありません。
そういった人達の方がむしろ、他人が困っている時に助けてあげられる余力があるものなのです。
もちろん、対人関係の中にはマナーは必要です。
自分が会った人が太っていたとしても、「あなた太ってますね」なんていきなり言ったり、みんなが楽しそうにしている中で、あからさまにつまらなそうに振る舞い、文句を言ったりしてはいけません。
本質的に自分を押さえつけてしまうことに問題があるのです。
他者があなたのことをどう評価しようが、どう思われようが、それはその人の課題であり、あなたはそこに介入することなんてできません。
無理に介入しようとすることは、その人の好きな食べ物に納得いかなくて悩むことと同義なのです。
自分の課題と他者の課題を明確に区別し、自分の課題とひたすら向き合うのです。
余裕が出た際には、他者を援助する姿勢を持って求められたら喜んで助けるのです。