アドラー心理学サロンです。
「現在」の状態から一般的に予測され、予定されているであろう「未来」へ予定調和を避けられたい方は多いことでしょう。
そこで、自分の理想や夢に少しでも近い未来へ向かえるよう、自分のこれからを大きく変える為に「何をすべきなのか」を見出す思考法について今回はご紹介したいと思います。
これではアドラー心理学どころか、心理学ですらないのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。
確かに、アドラー心理学には哲学的な考え方も多分に含まれます。
それはアドラー心理学が人生の真理の追求とも呼ばれる所以なのです。
本記事中でも、単なる思考法の解説にはならないように、しっかりとアドラー心理学のエッセンスである目的論の考え方を取り入れております。
それでは、本題に入ります。
先ず、理想の自分や夢に少しでも近づく為に、「今」何をするのかを考えて実行することはとても大切です。
未来は、「今」何をするのかでどうにでも変わるからです。
直感で少しでも「これをやってみよう!」とすぐ行動に移せない方には、やはりしっかりと考えて「やってみよう!」と行動できるようになれる思考法が必要かと思われます。
ではこの、「今」何をするのかをどう思考して見出せば良いのか、その方法を参考としてご紹介します。
先ず、人間が何かを考えるときには、無意識のうちに下記のどちらかの考え方を用いてます。
・演繹法 (えんえきほう)
演繹法とは、大前提から個別の事柄を推定していく考え方であり、三段論法とも呼ばれます。
具体例として、
「日本は少子化が進んでいる」→ 「子供の数が減っている」→「全国の学校が定員割れになる」といった考え方です。
・帰納法
帰納法とは、ここの具体的な事実から一定のパターンや事象を推定する考え方です。
具体例として、
交通事故が、
「京都では100件」、「東京では200件」、「大阪では300件」、「仙台では60件」→
「つまり、西日本の方が事故が発生しやすい。」といった考え方です。
背景に綺麗な法則性が存在する、帰納法の考え方の方が、多くの人たちには馴染みがあることでしょう。
学校では、基本的には答えのあることしか生徒に教えることはできない為、ことさら人の考え方は帰納法に偏りがちです。
しかし、帰納法で得られる結論はとても常識的で現状を大きく変えることは難しいことが多いのです。
一方、演繹法であれば根拠となる事実の数が少ない為、本来の自分の性格や希望を含めた結論を出すことができます。
つまり、目標としての未来へ向けて、何をすべきなのかを考える際には演繹法で結論を出す方が良いと思われます。
もちろん、演繹だけをしていては単なる独りよがり思考になりかねないので、演繹法で結論を出した上で、帰納法にて事実との因果関係を確認して行動していくことも大切になります。
未来のことは、どんな思考法を用いても予測することはできません。
ほかの記事でも繰り返し提唱しておりますが、「今」の連続こそが人生であり、その「今」を点として後から「線」で繋がるのが人生なのです。
「今」の行動には、過去の影響はあっても原因はありませんし、未来も何が起こるのか分からないのですから、過去も未来もありません。
ひたすら「今」に没頭しましょう。
少しでも何をすべきなのか迷われている方お力に、本記事がなれれば望外の喜びです。