アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

課題に介入させない境界線!!

アドラー心理学サロンです。


今回は、対人関係の中で最も多いと思われる、他者との境界線とは何なのか、またどのように境界線を引くべきのなのかについて書いていきます。


先ず、アドラー心理学の大きな特徴として、「課題の分離」の考え方があります。


この「課題の分離」は、集団主義的な日本社会においては非常に斬新な考え方であるとして多くの注目を集めました。


それと同時に、このアドラーの考え方は自分中心で身勝手なもので、アドラー心理学によって世の中が混乱してしまうとした意見も多数湧き上がりました。


では、アドラー心理学で提唱されている

「課題の分離」の定義を確認しましょう。


「他者とあなたの課題は異なり、他者があなたをどう思うのか、どう感じるのかといったことはその他者の課題であり、あなたの課題ではない。」 


というのが、「課題の分離」です。


相手の課題に介入することは、例えばあなたがその相手を好きだとして、

「何で私があなたを好きなのに振り向いてくれないんだ!」と悩んだり、

「私はリンゴが好きで、こんなに美味しいのに何であなたはリンゴが嫌いなんだ!納得できない!」と悩むことと同じなのです。


日本では特に、

「私はみんなの中の一人であり、みんなの一部」といった考え方が浸透しております。


つまりは、他人と自分の境界線がかなり曖昧になりやすい文化を持っているのです。


ここで、アドラー心理学を自分に取り入れるには、こう考えることが必要だと思われます。


「私は私でしかない、その上でみんなの中にもいる」


このように考えることで、自分の自我を保ち、他人との間で境界線を引くことができることでしょう。


「課題の分離」をすることは、決して他者に無関心になり、自分の思うまま暴虐無人に振る舞うことを推奨しているのではありません。

 

他者の権利の侵害や法律、マナー守り、自分のことを確立させましょうとする考え方です。 


頻繁に耳にするこの「課題の分離」に対する誤解がもう一つあります。


それは、周りに迷惑になる行動を取る人がいても、それを注意したりして止めさせようとすることは相手の課題に介入することになってしまう。  


というものです。


その周りの中にあなたが含まれていたり、あなたにも何らかの影響が及んで迷惑しているのなら、それは他者の課題への介入にはなりません。


「こうだから、こうだ!」といった考え方は、真面目で心を病みやすい方に多い極端で柔軟性を欠いた考え方です。


ここで、他人との境界線とは何かを確認しましょう。


境界線とは、

 

「他人があなたに対して、取ってはならない行動や言動を表し、あなた自身を守り、あなたが良好な状態でいられるライン」のことなのです。


この境界線は、人間関係においてあなたが快適に生活する為に重要な役割を持つ必要不可欠なものなのです。


他人から嫌がらせをされたり、暴言を吐かれたり、利用されたりすることは、あなた自身の課題に介入されてしまっている状態です。


この場合には、自分の課題への介入をさせないように、あなたの境界線を踏み越えて来ないよう、臆することなく主張すべきは主張するのです。


それは、本人に直接でなくとも、その場の責任者や労働基準監督署や警察でも外部の機関への主張でも良いのです。


本記事にて、一人でも多くの人が、他者と課題の分離をして、自分の境界線を守り、日々快適に生活できるようになれることを心からお祈りします。