アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。
Q. ご相談
お忙しいところ恐れ入ります。
アドラー心理学サロンのブログをいつも拝見させていただいております、MMKと申します。
以下のご相談に対応していただいてもよろしいでしょうか?
・年齢(年代でも可) 30代
・性別 女性
・職業 芸術家、コールセンター
・今後どうありたいのか
人に依存しないで生きたい、寂しくなりたくない、求めるばかりでなく求められたいし、人を信頼したい、人を幸せにするためにまずは自分が幸せになりたい
・ご相談内容
人と関わると最初は自分から興味を持って行くのですが、相手から来ると引いてしまって、そうすると相手がすごく与えてくれたり求めてくれるのですが冷めてしまい、でも最後に相手が離れていきそうになると縋ってしまって、どうしても共依存のような形になってしまうので人間関係が上手くいかないのですが、どうしたらよいのでしょうか
つい先日まで10ヶ月ほど12歳年下の学生の男性とずっとやりとりをしていました。
お互い好意はあったと思いますが付き合ったりはしていませんでした。
基本的に向こうから連絡が来る形で、ずっと四六時中話をしていて、相手の方は働きながら学生をしていて、少ない休みは全部私と会うのに使ってくれて、かなり信頼して内面的なことも沢山話ししてくれたので助けになりたいと思い、私は6月くらいからお金を送ったりもしていました。
ずっと一緒に居られたらそれで私は良かったですが、相手に関係を切りたいと言われてしまい、かなり戸惑って電話をかけたりもしてしまったりしましたが、なんとかむりやり自分を抑えて関係を切りました。
でも死ぬほど寂しくて、どうしてもあの人ともう一度前のように戻りたいですが、そんなことは出来るわけがないのでなんとか他の人のことを思いたいですが、どうしても出来ません。
状況自体も受け入れられない気持ちが強いです。
こんな風になりたくなかったので私は最初の方はその方に連絡してくるのはやめてほしいと言っていたのに私はどうしても人を無視することは出来ないので、私はこれから一人で自立して生きるためには、どうしたらよいのでしょうか。
・問題だと思う点 自分が一人で生きて行くことができない点、どうしても人と関わりたい、求められたいと思ってしまうのにも関わらず、こわくて人を信頼出来ない点、自己矛盾をたくさん抱えている点
よろしくお願い致します。
A. 回答
MMK様
アドラー心理学サロンです。
メール拝見しました。
依存してしまう、求められたい、こうした欲求を持つこと自体はおかしいことでもありません。
他人から認めてもらいたい「承認欲求」を持つ人、人が自分をどう思うのかを自分の課題と分離できない方も世の中には沢山いらっしゃいます。
また、1人で生きていくというのは、どうにも不可能なので、そんなに重くとらえる必要はありません。
ひょっとしたら、「信頼すること」と「依存すること」がMMK様の中で同一になっているのかもしれません。
信頼は、あくまで個人としてその人を無条件に信じることであり、依存はその人がいないとつらく息苦しくなってしまう状態のことです。
無条件とはいえ、信頼して良いか悪いかの判断はもちろん相手によって切り替えが必要にはなりますし、お金のやりとりなどは最新の注意が必要です。
どう判断できるようになるのかは、信頼しては裏切られてを繰り返すしかありません。
裏切る裏切らないは他人の課題であると割り切って、新しい関係の構築をしていく心持ちです。
できるだけ、様々な人と知り合える場所やコミュニティに属する方が、MMK様には良いかもしれません。
あなたは決しておかしくありませんので、自分が劣っているような錯覚を持ってはいけません。
むしろ、MMK様は「自分は人付き合いが苦手だ」、「自分なんて相手にされない」と思い込んでいる可能性があります。
たしかにテクニック的な巧拙はあれど、人はみんな人付き合いが得意だなんて思っていません。
もう少し、ご自身のことを晒け出せるくらいプライドを弱めることも必要です。
人は、どういう人間なのか教えてくれる自己開示に抵抗が無い人を好みますので、肩ひじ張らずに人と接してみるのはいかがでしょう?
今後は、あなた自身が本当の意味で自立した大人になることであなたの問題は解決できると思われます。
MMK様の場合には、相手がどう思うのかはその人の課題であり、自分の課題では無いと割り切る「課題の分離」の認識、それから他人から認めてもらいたい「承認欲求」を否定することがポイントになります。
詳しくは私の下記のブログをご参照下さい。