アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。
Q1. ご相談
初めまして
相談させて頂きたく、突然失礼します。
どうか宜しくお願い致します。
【ご相談フォーム】
・名前
すき焼き鍋
・年齢(年代でも可)
30代
・性別
男
・職業
会社員
・今後どうありたいのか
オドオドせずに自分に自信を持ち、コミュニケーションを楽しみたい。
・ご相談内容
同じ美容師さんで3回目であると楽しい話をしなくてはいけない、コミュニケーションをとらねばならないと体に力が入り、仲良くしたいのに出来ず一人になると、楽で落ち着きますが、後で上手くコミュニケーション出来ない自分を責めて自己否定してしまいます。特に自分の事をあまり良く思っていない人には体に力が入りオドオドし、また自分への期待を勝手に感じて応えらない時にら罪悪感を感じ損になる事もしてしまい、そのような状態なので関係は良くなりません。また、仲良くしたい人でも体に力が入り、過度に緊張もしてしまい、新しいチャレンジも躊躇してしまいます。気分転換を図りながら場や人慣れしていくのが良いのか、怖いですが根本的にコミュニケーションを学ぶべきなのか、ご助言頂けたら幸いです。
・問題だと思う点
自分は自分でいいのだと思えない、自己肯定の低さ
出来事を拡大?大げさに考えすぎる
自分の理想が高すぎる
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
人と話す時に、自信を持って接することができずに力んでしまっては失敗してしまうとのことですね。
人と上手く話したり、接することができないというご相談は大変よくお受けします。
その中でも、あなたの人前で緊張して力んでしまう原因は、自分の、自分自身に対してよ理想が高すぎることにあるのだと思われます。
自分への理想が高いことはご認識されているようですね、恐らくあなたはとても真面目で誠実な性格をされており、「他人の期待に添えるようにしよう!」という思いと、「自分をもっとよく見せたい!」という思いをお持ちなのだと思います。
はっきり申し上げますと、人って他人にそこまで関心なんて無いんですよ。
芸能人やスポーツ選手であれ、街中で会ったり見かけたり、ゴシップが流れたところで一瞬のネタ程度にしかなりません。
人の悪口や噂話をする人たちも、本気であなたに興味があって話をしているというよりは、他人の悪口を言って自分の存在価値を確かめようとしていたり、他の人の噂話をして、他人から自分は面白いんだよ!とアピールしているだけのことがほとんどなのです。
みんな、対してあなたも含めて他人のことなんて興味自体無いんです。
アドラー心理学の代表的な考え方である「課題の分離」、もうご存知かもしれませんが、他人がどう思うのかは他人の課題であり、そこに介入することはできないという考え方です。
アドラーの提唱する「課題の分離」の通り、そもそもあなたに興味のある人がどう思っていても、あなたは自分の長所をアピールするくらいしかできず、本質的に他人の考え方なんて変えられないのです。
肩の力を抜いて、リラックスした状態で話してみると割と話が弾むかもしれません。
変に「こう思われたい」と考えて緊張した状態で人と接すると、相手も緊張してしまい良い関係は築きにくいと思われます。
今まで、何人もお友達が出来たことがあると思いますが、そのお友達に対して、そんなに気難しく考えながら仲良くなったことがありますか?
その人にどんな能力があるのか?、その人はこういう時に面白いことを言えるからなんて考えながらというよりは、その人と一緒にいられるとリラックスできる、楽しいなどからお付き合いが始まっていることでしょう。
他人から、「こう思われたい!」と、人の目ばかりを気にして振る舞うと、「みんなが求めるわたし」を演じることになり、本来のあなたを抑え込むことにもつながり、他人や世間が良しとした「他人の人生」を生きることになってしまいます。
「承認欲求の否定」も、前述の「課題の分離」ともにアドラー心理学の代表的な考え方ですが、こちらの考え方を身につけていくことも効果的であると思われます。