アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

【親と距離を取りたい、縁を切りたいと思う私は冷血なのか?:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。

 

今回も、多くの方がお悩みであろう親との関係性、距離感についてのご相談です。

 

アドラー心理学に基づき、しっかりと親と自分を区別して、ご相談者様が前に進められるように頑張りました!


個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。


Q1. ご相談

・年齢(年代でも可);40代

・性別;女性

・職業;会社員

・今後どうありたいのか;穏やかに暮らしたい

・ご相談内容:実家との関わり方

私は幼少の頃から母とは相性が悪くそれを子供の頃から感じていたため20歳で一人暮らしを始め今に至ります。

 

母は、いわゆる依存するタイプで、父が生きていた頃は100%父に依存していました。

父は、生前自営業していた時代からわたしには何かと金を出せと言い、多額の借金を残して亡くなり、完済するまで何百万と私は出してきました。

 

金に限らず、

相性も悪いのに

我慢して今までやってきましたが、

自分も我慢の限界、金の限界があります。

 

縁を切るまでいかなくとも、やるだけのことはやったと思うので、母親が死ぬまで連絡してこないでほしいと思う私は冷血なのでしょうか?


・問題だと思う点

母親は、私の弟と同居していますが、弟には

かわいそうだから、と金をせびったりしません。

要するに私に言いやすいから言ってくるのだと思います。

 

母親だけでなく弟ともそんなこんなで相性が悪いので家を出ていて正解だとおもっているのですが、、、、


こんな相談で申し訳ありませんがご助言頂きたくメール致しました。

よろしくお願いします。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


親との関係性は、どうにも距離を取ったり、縁を切ったりというのが世間体や罪悪感から難しい事はよくありますよね…


親を自分と同一視していることはございませんか?たしかに、生まれてから大人になるまでの間はどうしても親子は一心同体になりがちですが、親は一番身近な他人なのです。


親子関係は、世の中のほとんどの人達が悩み、苦しみます。


ほぼ全員と言って良いほど、親に嫌いなところ、苦手なところがあり、距離を取りたいと思っている人は多いのです。


子供のうちは、どうしても親は子供への心配や愛情が厳しすぎる、もしくは価値観の押し付けにもなりかねないような「しつけ」につながってしまいます。


その中で、親に反抗心を持てるということは、自立的な人間でもあるということになります。


アドラー心理学の考え方に「課題の分離」という考え方があります。


こちらは、他人と自分を区別する考え方となり、他人が何を思い、何をするのかは他人の課題であり、自分には介入することはできないという考え方です。


もちろん、他人と分かり合おうとしたりする努力は大切ですが、それは他人を変えられるとは限らないという割り切りがないと、親もあなたも苦しむことになってしまいます。


あなたがどうしたいのか、どう生きたいのか、これを優先しましょう。


こうして意思を持って他人からの理不尽な要求や介入を拒絶できないと、他人に搾取される人生を送ることになってしまいます。


人は人に好かれたり、認められる為には生きておりません。


自分の為に生きているのです。


自分の意思を持って、できることとできないことをしっかりと区別して、自分が理不尽だと思う要求は拒絶しないと多くの人はあなたから搾取を続けることでしょう。


また、アドラーは、他人から認められようとして生きることを強く批判して、「承認欲求の否定」を提唱しました。


「承認欲求の否定」も、アドラー心理学を代表する考え方であり、他人と自分の区別をつけることを着目してアドラーが強く推奨している「課題の分離」と並びます。


結論を言うと、「親だから仕方ない」と課題の分離ができないと、あなたは親に自分を変えられても仕方ないと割り切っていることと同じになってしまいます。


あなたが楽で居られる程度に距離を取るのは何も悪いことではありませんし、罪悪感も必要ありません。


先ずは距離を取る前に、親子や親友など距離が近過ぎる関係だと、コミュニケーションが忖度ベースになり過ぎて、「言わなくても、察してくれるよね?」という一種の甘えのような依存関係になって、正常に意思疎通が取れていない可能性もある為、しっかりと相手に期待し過ぎずに明確性を持って対話してみましょう。


相手の気持ちを理解するのは大切ですが、それよりも「なぜ、お金を要求してくるのか?」という事実ベースでの理解に努めてみると、あまり感情的にもならずにお互いに折り合いがつけられるかもしれません。


人を理解することと、人の気持ちに寄り添って共感することは、混同しやすいのですが別物です。


あなたのお悩みの解決の一助となれましたら幸甚です。