アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

【人から非難されて、自己嫌悪になってしまう:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のお悩みは、就職活動中のご相談者様が、人から「お前なんかどこに行ってもやっていけない」と馬鹿にされたようなことを言われて自己嫌悪になってしまうとのご相談です。


問題点は、もちろんこちらのご相談者様に改善の余地があるのかもしれませんが、他人に左右されないようにアドラー心理学の考え方を取り入れて、他人と自分の区別をつけることから始めて自己嫌悪にならないようにする考え方をご紹介させていただきました。


こちらのご相談者様に限らず、こうした場合には、他人によって自己嫌悪になってしまうと、自己改善することすらままならなくなってしまいますので、先ずはどのように自分を保つかが大切です。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。


Q.ご相談

ニックネーム 陰キャ

はじめまして

相談したいことがあるんですけど

20代男性

現在就職活動中

僕は人からお前は甘いとか悩みがなさそうとかお前はどこの職場いっても無理とか俺はお前以上に苦しんできたとか言われたりする事があるから自分はもっと頑張らないといけないと思って自己嫌悪になったりします


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


他人から言われた言葉に影響されて、自分の価値を低く見積もってしまい自己嫌悪になられてしまわれているようですね。


人は他人を完璧に理解することはできません。

アドラーは、人はそれぞれ独自の主観の中で生きており、それぞれが定義付けした世界の中を生きていて、その自分の世界を他人と共有することも、他人の世界を共有してもらうこともできないとしております。


人によって、同じ日本語の言葉の意味の強弱や表現の捉え方ですら違うのです。


同じ「就活」という物事であっても、お金を優先するのか、地位や名誉を優先するのか等によっても意味合いも定義も異なるのです。


今までの経験や、根本的な性格であったり様々な理由がありますが、他人と自分が同じ物事を同じように見ていると考えない方が良いでしょう。


特に日本社会では、「みんなで決めたことを同じようにやる」ことを美徳とする風習があり、集団単位で思考して、行動することが多いので多くの方が「私と私たち」の区別がつかなくなりがちです。


しかし、みんなで決めたことがあなたにとってのベストとは限りませんし、それによって離れなくてはならなくなる人間関係もあるかもしれません。


そうしたことも割り切り、自分と他人を区別して、自分の捉え方、自分が何を大切にするのかと問いかけて自分自身と向かい合いましょう。


つまり、少し寂しい言い方かもしれませんが、誰もあなたのことを完璧に理解することもできなれければ、あなたも他人を理解することもできません。


何が言いたいのかと言いますと、他人の言葉はない左右される必要以上に必要はありません。


その方の、「お前はどこの職場に行ってもやっていけない」なんてことは、その方の中ではそうかもしれませんが、世の中にある仕事の数や種類を考えると、そんなことはありえないように私個人には思えます。


たとえ、何回か就活に失敗しても、ご自身で試行錯誤をして、改善していけば何らかのお仕事にはありつけると思われます。


もちろん、あなたに努力不足なところがあったりと、改善した方が良いところがあるのかもしれませんが、それは誰でも同じことです。


アドラー心理学では、「課題の分離」という考え方があり、他人が自分をどう思うのかは、その人の課題であり、介入することはできないとしております。


もちろん、長所を知ってもらおうとしたりすることはできますが、他人が自分をどう思うのかを変えようとすることはその人の生き方を変えるのに等しいくらい難しいことなのです。


また、アドラー心理学には「承認欲求の否定」という考え方もあります。


アドラーは、他人から認めてもらおうとする欲求である「承認欲求を持つこと」を激しく批判しました。


承認欲求をあまりにも強く持ちすぎてしまうと、あなた自身がどうありたいのか、どう生きたいのかを優先できずに、自分を押し殺すだけで「他人の求めるわたし」を演じて他人が良いと定義した人生を送ることにもなりかねません。


そうやって自分の本来の欲求を押し殺してしまうと、自分ほ満足できる人生を生きることはできなくなってしまいます。


もちろん、仕事などではある程度、割り切ってお客様や取引先に本心とは裏腹に良い顔をして接する必要はありますが、あなたがどんな仕事をしたいのか、どう働きたいのかといったところは自分で決めた方が良いと思います。


このアドラーの「課題の分離」と「承認欲求の否定」が、あなたにとって、自分と他人を区別して、他人に自分の価値を決めさせず、自分自身の人生を生きれるようにするキーになるかもしれません。


結論としましては、他人と自分をしっかりと区別して、他人に自分の価値を決めさせてはいけません。


あまり自己嫌悪になってお辛いようでしたら、その方とは距離を取ることも必要かもしれません。


何かお悩みの解決の一助となれましたら幸甚です。