アドラー心理学サロン

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【恋人への嫉妬や束縛が止められず、失恋してしまった:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、恋愛についてです。


恋愛のご相談は大変よくお受けしますが、今回は嫉妬や束縛をして、彼氏が離れてしまい、今後は自分に自信を付けて嫉妬や束縛をしない自分になりたいということでした。

 

自信をどのように付けるのか、またアドラー心理学の「課題の分離」を応用して、どのように嫉妬心や束縛心を抑えるのかその方法をアドラー心理学をベース考え方をご紹介させていただきました。

 

個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


※個人情報の保護の観点から、回答文に失礼な表現が含まれますが、実際の言葉遣いとは異なります。


Q1. ご相談

初めまして、相談させていただきたくメールしました。


・年齢(年代でも可)   24

・性別  女性

・職業  医療職

・今後どうありたいのか   自分に自信を持ち、自己肯定感を高めて、自立できるようになりたい

 

・ご相談内容

9月に1年半付き合った同じ職場の彼氏と別れました。付き合っている当初は相手も気持ちを表してくれたり、していたので不安はなかったのですが、慣れてくるにつれ言葉がなかったり、連絡の頻度が減ってきたりすることで不安になり、自信が持てなくなっていきました。もちろん会ったりすれば不安がなくなり幸せなのですが、会わないと不安で、嫉妬や束縛もしてしまい、そういう自分も嫌いで 何度か別れを切り出したこともあります。11月に私の腎臓病の再発が分かり、更に不安定になり物を投げてしまいました。彼にはそれがきっかけとなり別れを告げられました。その後一ヶ月持病の方で入院をし、職場復帰しました。

その入院期間や今までの時間を使って、自分の性格についてかなり考えました。不安にどうしてなってしまったのか、それを読み解いていくとやはり自分の自信のなさに行き着きました。同じ職場なのもあったと思いますが他の人と比べてしまう、思考の二極性、嫌われるなら最初に戻ればいい、別れればいいと思ってしまいます。付き合っていく中で慣れていき変化していくのは当たり前ですが、それが私の中では不安になってしまいました。敏感に相手の態度から自分へのネガティブな反応を抽出してしまいます。

どうすれば自分に自信を持てますか?

・問題だと思う点

不安になってしまう、自分のことしか考えられない


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


冷静に自己分析をされたとのこと、素晴らしいですね!


嫉妬や束縛によって成り立つ関係は、遅かれ早かれ関係を持続させることは難しかったかもしれません。


不安になり、彼氏が本当に自分を愛してくれているのかを疑ってしまう原因には、たしかに自身の無さが考えられます。


自信をつけるには、劣等感の取り扱い方を知らず、劣等感をどう捉えて、どう健全な努力をして克服していくのかを知ることが大切となります。


また、ひょっとしたら自信が無いというのは根本的な問題であり、その自身の無さから信頼関係がしっかりと築けていなかったことが別れることになった直接的な原因かもしれません。


自分を付けていくには、考え方の整理から始めてポジティブな考え方ができるようにしておくと効果的です。


今まで生きてきて、「失敗したこと」や「できなかったこと」はそこから学び取れることだけ取り出してどこかに置いておきます。


そして、今まで「上手くいったこと」や「できたこと」をどんどん思い出すようにして、自分を褒めたり認めてあげましょう。


この時、褒める基準はあなたがどう思うのかであり、世間や他人からの評価を含めてはいけません。


アドラー心理学には「承認欲求の否定」という考え方があり、アドラーは他人から認めてもらうこと、賞賛を得ようとすることを激しく非難しました。


よく、このアドラーの「承認欲求の否定」には、承認欲求こそ成長の源ではないか!と反対意見が寄せられますが、あまりにも承認欲求が強く、「他人の求めるわたし」になろうとしてしまうと自分の生き方を持ち、自分の人生が送ることができなくなってしまいます。


自分で良しとした生き方の指針を持つことができず、自分の芯がないことから常に満たされない、真の幸福を得られない状態になりうるのです。


自分の長所を探したりする時には、あくまでも自分の基準で判断しましょう。


もちろん、「普通の人よりも自分はこれができる」といった捉え方はいけない訳ではありませんが、やり過ぎると他人と比較ばかりしてしまう結果になりますので注意が必要です。


こうして自分をポジティブに捉えられるようになれましたら、今度は劣等感の取り扱いを知りましょう。


アドラーは「人であることは劣等感を持つことである」として、劣等感を持つことは自然なことであり、その劣等感をどう扱うのかが問題であるとしております。


劣等感を感じて、自分にはどうせできないというように考えて努力をせずに他人や環境を責めていれば、自分でコントロールできない外部要因に責任を追及するばかりで成長することはできません。


こうして、諦めたり難しいと考えて努力しないでいるとどんどん自分に嫌気が指してしまい、負のループに陥ります。


しかし、そこで自分で何ができるのかを考え、実行していくことで健全な努力を通して成長することができます。


少しずつでも、何か自分が身に付けたいなと思えることは勉強したり、経験していき、他人より「上」か「下」かではなく、「過去の自分」や「理想の自分」と比較して「前」に進めているのかどうかを、自分の成長を測る基準にして努力することで自分に自信を付けていくことに繋がります。


自信を付けるだけでなく、アドラーの「課題の分離」の考え方を取り入れていくことも、他人に対して嫉妬したり束縛したりすることを避けることができるかもしれません。


アドラー心理学の「課題の分離」というのは、この場合でいうと誰が誰を好きになるのかはその人の課題であり、そこに介入して他人の好みを変えることはできないとする考え方です。


浮気や不倫を肯定する意図ではありませんが、人は自分を好きになってもらえるように努力することはできても、実際に好きになってもらえるのかどうかまではコントロールできないという意味です。


もちろん、「あなたを信じている」と伝えて、浮気や不倫をできないように罪悪感を持たせるような心理学的なテクニックを使うことは推奨はしますが、それ以上は仕方ないと割り切っておき、ひたすらにその好きな人と幸せな時間を過ごすようにするのが良いと思います。


これは恋愛に限らず、友人関係にも言えることです。


他人と自分の区別ができす、相互に依存し合い、疑い合うような関係では、長続きもしにくく、関係を深めて本来の信頼関係を築くことも難しくなるかもしれません。


嫉妬する人は愛されていない証拠を不断に探し出そうとしてしまい、些細なことも愛されていないことの証拠に見えてしまうのです。

 

嫉妬は心の拡大鏡とも呼べます。

嫉妬を避けるには、自信を持つこととこのアドラー心理学の「課題の分離」の考え方を持ち、精神的に自立することが大切です。


「この人と一緒にいられると、自分はすごく自由に振る舞える!」と感じられると愛を実感できるとアドラー心理学では考えます。


しっかりと自信を付けて、素敵な恋をして下さい。