ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【相談事例】世間体気になり転職できない、好きな人へのアプローチ方法

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れます。


今回のご相談は、今まで波乱万丈で落ち着かない状態が続いていたが、ひと段落したので転職したいが世間的に何度も転職するのはどうなんだろう?というお悩みと、恋愛経験が少ないので、気になる人にどうアプローチすれば良いのか分からないというお悩みです。

 

アドラー心理学の観点からと、一般的な転職や仕事の選び方の考え方を回答させて頂きました。


このご相談事例が、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

アドラーさんこんにちわ。

ブログ拝見させていただきました。

少し気になったのでメールという形で

ご相談を送らせていただきます。


・20台半ば 女性 販売

・今後どうありたいのか。。

社会人になって4年が経ちました。この4年間はあたしにとってとても波乱万丈な4年だった気がします。社会人になる前は大学に4年通ってました。だが、卒業間際に家庭の事情で授業料が払えず、単位は全てとれて卒業資格はあるものの、金銭的の問題で4年間仲間と過ごした同期と一緒に卒業できませんでした。でも、私は母を責めたくなかったのでなにも言いませんでした。

 

それで1年目は自分の就きたい職に就くことができましたが、そこの職場の方はいろいろその時の現状をご理解してくださって、正社員として入社させていたたぐこともできました。いろいろ事情があり半年間授業料を振り込みし、遅れながらも卒業することができました。

 

その後は自分も家族も落ち着いた年でもあり、少しながらも自分に余裕ができたと感じてます。だが、その2年後の秋は母が病気でガンもみつかり、また家族に災難が起こりました。その半年後はあたしが身体を壊し、福祉の職を離れないと行けない状況にもなりました。その福祉の職を離れ、たまたま知り合いの紹介で営業の保険に転職し、また、その後も転職し今に至ります。今はだいぶ落ち着いてはきたのですが、落ち着いてきたからこそこれからの自分の将来をどうしていくのかを考えてました。

 

今の職は食の専門ではあるが、ただやはり福祉という職がいいと改めて自分のやりたいことに気づき始めました。でもまだ、この年齢だから何回でも転職してもいいと思うんですが世間的には何回も転職というのは如何のものなんしょうか。。。。

 

あと、恋愛のことなんですが私は恋愛経験が薄いので相手にアプローチをするためにどう行動していったらいいのかわからず、ネットで色々も探り今、気になってる人(年下の大学生さん)にお手紙を書いて渡すところまでしました。

 

手紙の中に挨拶と相手の印象と連絡先(メールアドレス)を書いたんですが、未だに連絡がきません。もう一度手紙を書くべきなのか、直接ラインのIDを聞いてみるほうがいいのかどうするべきでしょうか。。なにかアドバイスを聞けたらいいなと思うのでよろしくお願いいたします。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談ありがとうございます。


波乱万丈な人生の中、一生懸命勉強して大学を卒業して仕事を得られたとのこと、とても努力家なのですね。


これから先の転職についてということですが、世間的にはあまり受け入れなれないのが現状だとは思います。


特に日本では特定の職能といった専門的な仕事をさせるというよりは、会社の仕事を何でも吸収して、何でもやってくれる人を求める会社が多いのです。


技術職などの専門職であっても、範囲がある程度絞られているとはいえ会社の正社員なのであれば、会社の要望に応えてくれる従順さ、安定的に働いてくれるのかを、その人の能力や実力の有無や優劣よりも優先させる傾向があります。


ただ、これについては中小企業で、それぞれの経営者がすべてを決めるワンマン型の会社や、裁量の範囲が広い採用担当によって捉え方が大きく変わります。


世間的で良しとされるキャリアを送りたいのであれば、そのまま長く一ヶ所で勤めて、何らかの高度な資格を取り管理職的な立ち位置で興味のある仕事ができる会社に入れるようにした方が良いかもしれません。


何だか、アドラー心理学も関係の無いキャリア相談のようになってしまっておりますが(笑)、アドラー心理学の見解としましては、あなたがやりたいことなのであればやった方が良いとは思います。


結局のところ、いつ人生は終わってしまうのか分かりませんし、いつ病に倒れて健康な体でいられなくなるのかも分からないので、今のあなたにとって最善だと「他人からどう思われるのか」ではなく自分の価値観で決断をして行きましょう。


アドラー心理学には、「課題の分離」という考え方があります。


他人が自分をどう思うのかは他人の課題であり、そこには介入することはできないという考え方です。


他人に対して自分をよく見てもらおうと努力することはできますが、本当にその人が自分をよく思うのか思わないのかは本質的には変えることはできない他人の課題なのです。


また、アドラー心理学の代表的なもう1つの考え方が承認欲求を持つことです。


アドラーは、承認欲求を強く持ち過ぎることを激しく批判しました。世間や他人から認めてもらいたい、褒めてもらいたいと願い過ぎれば他人の求めるように自分を変え、他人の人生を生きてしまい、自分の求める生き方ができなくなってしまい、満たされない人生になってしまうことに警鐘をアドラーは鳴らしているのです。


正解は誰にも分かりませんが、アドラー心理学の「課題の分離」と「承認欲求の否定」をして、自分を確立させていれば、自分の意思で決断ができ、困難にぶつかってもその時はその時で方向転換して行くようにすればあなたなりの正解に辿り着けると思います。


小難しい話にはなりましたが、自分の中で納得できるようになれるまで転職を繰り返したりしても良いと思います。


ただ、「見切り」をつけるポイントを付けておくことは大切です。年齢や転職回数、お給料の金額などで、そのまま働くかまた転職をするのかを決めたり、あるいは自営業をするのかと基準点を持っておかないと単なる不安定な人生になりかねないので注意が必要です。


恋愛のアプローチについては、基本的に連絡先を渡しても反応が無いのなら一旦は待ちましょう。


それとなく、連絡してくれたら嬉しいな~と伝えても連絡が無ければ、今の段階では関係の発展は難しいと思うので、何かしら接点を持てるように会う機会を探るのが良いと思いますよ。


恋愛経験が少ないからって、無理に取り繕ったりせずに異性の好きな友達に接するくらいのフランクさで異性に接して慣れていくようにした方が良いと思います。


異性との交流をする機会を増やし、身なりを綺麗にしていれば恋人は大抵できるものです。