アドラー心理学サロン

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【意見や考えを否定されて、意見を言えない:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答の1組でご紹介致します。


今回のご相談は、自分の意見や考えを自分よりも頭のいい人に否定されてしまい、否定されることが怖くて考えたりすることができないというお悩みです。


アドラー心理学の観点、他人と自分の意見の違いを受け入れて、どのように前を向いていくべきなのか、いくつか視点をご紹介致しました。


個人情報保護の為、所々にぼかしを入れておりめす。


ご相談の事例が、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

18歳

・理系大学 1年生 

・人間関係について。

いつも回答ありがとうございます。

本当に勉強になっております。


今回の件は、自分の事についてです。

ある意見を考えた時に、自分より考えて頭いい人に否定されるのが毎回のようにあるので、意見を考えるのが怖くなってしまいました。


色々なことを勉強しても、否定されるのではないかと怖くなってしまい、勉強するのも怖くなってきました。 どのように対処していけばよろしいでしょうか。


考えるのは無駄なことは分かっています。

しかし、たまに思い出すときに悲しくなってしまいます。どうすればよろしいでしょうか。

よろしくお願いします


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


度々、ご相談頂きましてありがとうございます。


自分が頑張って考え出したアイデアを貶されたり、否定されると落ち込んでしまいますよね…


ただ、どんなに自分よりも頭の良い人たちがいても、自分の考えや意見に自信が持てなくなる必要はありません。


この世界は、全て個々人の主観的な思い込みによって成り立っているとアドラー心理学では考えております。


世の中には様々な学問があり、思考の方向性も深度も、人によって満足できたり納得できる度合いは異なります。


アドラー心理学的な割り切りをするのであれば、他人が自分の意見をどう解釈するのかは他人の課題であり、自分の課題ではないので介入して変えさせることは出来ないという考え方となります。


恐らく、このアドラーの課題の分離がやり切れないもどかしさからご連絡頂いていることかと存じますので、アドラー心理学を含めつつ、別の観点からも考え方をご紹介します。


あなたは理系とのこと、学ばれている学問は文系と比べると客観的な事物を扱われているので特に論理性という筋道が通っており、客観的に理解できることへのこだわりは世の中の大半の人よりは強いのかもしれません。


確かに、科学的な分野においては、人それぞれの事実は受け入れられないところがありますが、人間は感情の生き物であり、自分はおろか、他人から見て説明したり、理解できないことは非常に多いのです。


社会で起きているほとんどの事柄は後付けで最もらしい理由が付け足されて説明されており、真実かどうかは定かではないのです。


少しアドラー心理学から話が逸れますが、論理性などの論理的思考には限界があります。それは、聞き手に感情的な理由としての弊害(嫌いだから話を聞きたくも、認めたくもない等)や、そもそものリテラシー(理解出来るだけの知識、見聞等)が無ければ論理性は成立しないということです。


要するに、論理的思考などによっていくら意見や思考の正当性、妥当性を競っても意味が無いのです。


要は、正しいか間違っているのかなんて基準も存在しませんので、他人の考えや意見から刺激を受けてもっと思考を磨こうとしたりする努力は素晴らしいのですが、それによって自分の考えや意見を自分で否定する必要はありません。


人は自分の知ることしか知りませんし、あなたが正しいと思えばそれが真であり、あなたが間違っていると思えばそれは偽なのです。


あなたの考えが、確かに未熟であることもあるとは思いますが、未完成があるから完成という概念が存在するように、そうしたより練度の高い思考をする人たちを支える役割もあれば、あなたが必死に思考を磨く最高の機会を提供してもらえているとも捉えられます。


そもそも、あなたや私がまだ幼い頃は、周囲のほとんどの大人達よりも考えも意見も遠く及ばなかったのです。


無闇に怖がっていては、成長の機会やや逃してしまいます。


何か前向きになれるキッカケとなれましたら幸甚です。