アドラー心理学サロン

実用的なアドラー心理学をご紹介しております。TwitterやFacebook、Instagramでも発信しておりますので、是非ご覧下さい。

【本当の自分が分からない:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、本当の自分が分からない。

まわりに合わせていたり、他人に遠慮して他人の要求ばかり聞いている内に、本来自分がやりたかったことや、自分の気持ちがどこにあるのか分からなくなってしまう人は沢山います。

 

そんな抑えつけてどこかに行ってしまった本当の自分の見つけ方を、アドラー心理学を基にご紹介させて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

はじめまして、こんばんは。


アドラー心理学さんのツイッターやブログの言葉で

自分を鼓舞しています。

数々のお言葉、ありがとうございます。


似たようなケースのものも見たのですが、

本当の自分についてや何がしたいのかわからず…

自分の幸せを見つけることに辿り着くまでが難しいため、

ひつじというPNにてご相談させていただきたいです。


・年齢(年代でも可)

20代

・性別 

女性

・職業

販売

・今後どうありたいのか

自分のやりたいことや

本当の自分を見つける方法を知る

 

・ご相談内容

親から存在や能力否定を言葉と暴力で受けてきました。


なんとか、周囲にこんなにもいい人が溢れている 

これは私の誇りだ!と思うことで

毎日生きるのが辛いと思う気持ちから抜け出せました。


しかし、これまで“他人の人生”を生きてきすぎて 

それが自分の生きる糧 存在価値のようになってしまい

それ以外に私の望むことが自分で分からないのです。


生きていてもぼんやりとしていて

現実味や自分の人生という

自覚が湧きづらいのもあります。


また、自己犠牲が当たり前になりすぎて

しんどさすら感じません。


でも、ふいに悲しさが襲ってきて

涙が出てしまう日々が続いています。


仕事漬けで休みがあまりないのも

問題なのかもしれません……。


どうにか安定した精神を持ち、人として成長し

前を向いて進みたいので ヒントを頂けないでしょうか。

 

・問題だと思う点

他人の人生を生きているところ

自己肯定感がないところ

自己犠牲することで自己満足している高慢なところ


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談頂きましてありがとうございます。


いつもご利用ありがとうございます。


本当の自分が分からなくなり苦しまれているとのこと、お辛いですね…


どん底の中から、立ち直ろうとされているお姿には感銘しました。


自分が劣っているように思え、自信が無い状態というのは、決して悪いことではありません。どんなに能力が高く、優れた人でも目標がある限りは劣等感を抱くものです。


アドラー心理学では、劣等感を持つこと次第には何の問題も無く、問題となるのはその取り扱い方であるとしています。


人間には、今よりもより良い状態を求め成長をしたいと願う「優越性の追求」という願望と、自分が劣っているという現状に耐えきれずに、他人の粗を探しては他人を見下して自分の価値を相対的に高めてその苦しみから逃れようとするような行動等に代表される「安直な優越性の追求」という願望があります。


あなたは、きついお話かもしれませんが他人が求める自分を演じて、「安直な優越性の追求」に身を投げてしまっているのかもしれませんね。


あなたは親からの精神的、肉体的な抑圧状態の中、前向きに生きようと心持ちを変えた素晴らしい実績を持っており、他人がしてもらえて嬉しいことをよく分かっているという長所があります。


自己肯定感を高めて、自分を前向きな「優越性の追求」に向かわせるには、こうして今までの自分の過去から、「できなかったこと」は冷静な分析をして、「できたこと」を沢山思い出しては自分を褒めて奮い立たせてあげましょう。


努力をしながらも、こうして自分を褒めて認めてあげることで、良い成長のループに入ることができます。


本当の自分を見つけ出す方法としましては、下記の3点をお試し下さい。


1. アドラー心理学で、課題の分離をする。

自分で考え、行動に移そうとしていることは、最終的には自分の責任になるのか、他人の責任となるのか、その責任を分離して考えてみましょう。


そうすることで、自分で責任を取る必要があることならば、自分の意思で決めないといけないことであり、他人に責任を持たせることができないんだ!と認識することができます。


この認識があれば、他人が良しとする意見などには惑わされずに自分の意思で物事を決定することができます。


他人が自分をどう思うのかは、自分の課題ではなくその人の課題であり、他人の課題に介入して変えさせることは本質的にはできないというアドラー心理学の考え方です。


2. 考えるのではなく、まずは感じてみる。

感覚は思考と違っており、他人よりも自分に素直に反応します。


あれこれ考え込んでしまうと、自然と今までの延長線上で、これではダメなんだ…勝手に自分に蓋をして、他者思考な結論が出てしまうことが頻発します。


何かに直面したのなら、最初に自分がどう感じたのかを把握しましょう。


自分がどう感じ、自分はどんな感じ方をするのかを理解して、その上で自分はどうしたいのかを考えてみましょう。


一日の終わりなどのタイミングで、その日の出来事を書き出して、その出来事が起きた時に感じたこと、改めて振り返ってみた時に感じたことを比べてみて、本当の自分と向き合って自分を知ろうとすることは大切です。


このようにして、自分で抑えつけていた自分自身の本来の願望は感じ方、考え方を見つけ出して上げることで、本当の自分を見つけることができます。


3. 自分で駄目だ!と思うことを意図的にやってみる。


今まで「こんなことしたら、嫌われる」と思って本来の自分を抑えつけていたのではありませんか?


案外、人は人は他人に興味が無く、あなたを詮索してはケチつけをする人がいたとしても、動機は他人を見下して自分の価値が高いのだと思い込みたい、自分は面白いネタを持っているんだ!と自分に注目を集める為の行動だったりします。


少しずつでも、他人の権利を侵害せず、法やマナーを破らない範囲で自分がやりたかったことを思い切って試してみることで、ご自身の気持ちを解放してあげましょう。


こうした行動で、アドラー心理学の提唱している「承認欲求の否定」をすることにも繋がります。アドラーは承認欲求を強く持ってしまうと、自分の人生ではなく他人の人生を生きることになってしまうと危惧をして、過度な承認欲求を強く非難しました。


自分の本来の欲望に忠実な行動を少しずつでも実行していくことで、他人から求められることが自分にとって本当に心地の良いものでも、満足できるものでもないのだとご実感頂けると思います。


私からの回答が、お悩み解決の一助となれましたら幸いです。