アドラー心理学サロン

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【転職活動が上手くいかず、働く意義が見出せない:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、良い転職先が見つからず転職活動が難航しており、そもそも仕事をする意義、自分のやりたいことやできることが何なのか、それを考えること自体に意義を見出せないというお悩みです。


アドラー心理学を基に、働くことについてなど根源的なお話も含めて、どのように転職活動をしていくべきなのか助言をさせて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

利用の手引きをよく読み、相談内容をまとめました。

まだまとまりきっていない部分もあるかと思いますが、お返事いただけましたら大変ありがたいです。


・年齢(年代でも可) 30代

・性別 女性

・職業 会社員


・今後どうありたいのか

今と違う職場で、安心して生活できるだけの収入を得たい


・ご相談内容

転職しようと思って、かなりの長期間活動をしているのですが、成果が上がりません。原因は以下の3つだと思います。

 

①そもそも働くことに希望が持てない

子供の頃鍵っ子だったり、前の職場で自己犠牲的な働き方を強いられたり、自然災害に巻き込まれ職場に泊まる羽目になった経験から、「仕事とは家族で過ごす時間や自分を大切にするための時間を奪うものである」と考えるようになってしまいました。


②自分に何ができるかわからない

最初にやっていた仕事はあまりにも向いていないため辞めざるを得ず、今やっている仕事でも成長が実感できません。様々な相談窓口を利用してはいるのですが、強みを分析して転職活動に活かせている実感がありません。


③自分が何をしたいかわからないし、何をしたいか考えることに意義を見いだせない

前の仕事も今の仕事も、興味のある分野だったからこそやってみたのですが、それがうまく行かないとなると「自分が何をしたいか」を基準に判断すること自体に不安を感じます。


・問題だと思う点

ブログを拝読していて、「承認欲求の否定」ということが何度も書かれていましたが、その一方で「ビジネスにおいては相手のニーズに応えることも必要」ともおっしゃっていて、どの部分に対してどちらの考え方を適用すべきなのか混乱してしまいました。


また、仕事である程度の結果を出せないと、プライベートや家族との関係を円満に保つのに必要なお金も稼げないことになります。

 

つまり、職場以外の場所に自分の居場所を作ることで自分の気持ちを保とうとしても、その「職場以外の場所」の基盤自体が揺らいでしまうため、どこにも居場所がなくなるような感覚をどうしても拭うことができません。

 

何をどのように考えればいいのか、具体的にどう行動を起こしていけばいいのか、ご助言くださるでしょうか。


何卒よろしくお願いいたします。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談ありがとうございます。


状況を確認させて頂きましたところ、納得できる仕事が見つからず、自分がやりたいこと、できることも分からない為余計に転職先が見つからなくてお困りであるとお見受けしました。


アドラー心理学の見解からして、この世界に客観的な事実は存在せず、全ては主観的な事実であるという考え方となります。


また、アドラー心理学には与えられたことの中で自分がどんな意味付けを施すのか次第で見える世界が変わり、その世界は誰とも共有できないほど主観的であるとしています。


働く意義や何をしたいのか、何ができるのかという意義については、与えられるものではない為、ご自身の中でどう意味づけを施して、意義とするのかをアドラー心理学をベースとしてご紹介させて頂きます。


たしかに、会社とは自分の人生の時間を切り売りして、家族と過ごしたり、自分の私的な時間を犠牲にしてその対価としてお給料をもらう側面があります。


しかし、その私的な時間を最大限に有意義なものにする為のお金であるお給料を受け取れるというメリットがありますので、どちらかを取ればどちらかが犠牲を伴うトレードオフの関係でもあります。


もし働くことに意義を見出せないのなら、ご自身で会社を立ち上げたり、個人事業主として自分で働く時間を選ぶ選択肢がある立場を目指されるのはいかがでしょうか?


もしくは、自分の中で折り合いのつく会社を見つける為に、ある程度で見切りは必要ですが転職を繰り返してみることが良いと思われます。


その方が、自分のやれることも、やりたいことも実際に直面することではっきりしてくることでしょう。


そうなれば、会社員として独立の為に修行する、納得できる会社を探すという意義を見出すこともできます。


どこかに転職するにしても、やはり条件がぴったりと合う会社というのは難しいので、転職を繰り返したりしながら自分の中で折り合いのつく会社を見つけ出す努力が必要となります。


それでは、経済的にお辛いこともあると思いますので、賃金の条件と多少なりざっくりとした仕事内容のご希望で会社を決められる方が良いかもしれません。


やりたいことと、できることについてですが、やりたいことを何度か繰り返す中で、周りから求められる業務こそがあなたが「できること」だと思われます。


ビジネスにおける承認欲求とはこのことで、ビジネスなどの特定の領域においては相手の求めるもの、認めてくれたり、褒めてくれることを自分の中で認識して、それを相手に労働力として、製品やアイデアといった成果物として提供することが何らか結果を出せる近道になり、効率的であるというという意図です。


あなたの場合ですと、高いお給料という結果が欲しい場合には、周りが認めてくれる自分の長所を伸ばして、それをアピールすることが近道です。


それから、「やりたいこと」とは、実はかなり移ろいやすい外部からの情報に簡単に影響されては、勝手に自分の中で内部化して「やりたいこと」になってしまっていることも多いものです。


例えるならば、あなたが今、服飾デザイナーをやりたいと思っていたとして、そのやりたいことは江戸時代などにあなたが生まれていたとしたら同じ思いを抱いていたでしょうか?


恐らく、その時代の流行り廃り、周囲に見える別の仕事に興味を持たれていたと思います。


このように、周囲の環境に左右されやすい「やりたいこと」に過度にこだわるのは何の結果も成果も出せなくなってしまう危険性が高まります。


要は、やってみたい!と思えることをやってみながら、その中で自分なりに結果が出せて自分の中でも納得できる仕事を見出すことが大切だと思われます。


この納得できるとは、「やりたいこと」か「やりたくないこと」、「できること」か「できないこと」かの2つの軸の中で、ご自身で折り合いをつけるという意味です。


まずは、転職するという形で動き出して、動きながら軌道修正していくしか現状を変えることはできないように思われます。


結果も未来も、最初から分かることなんて何一つありません。自然災害に遭うことを予言できないのと同じように、あなたが今の状態になることを数年前のあなたは予測できていたでしょうか?


結果を考えずに、「今」できる最大の自己分析、職場探しの中から行動していくことがあなたの未来を作り出すことに繋がります。


本回答が、あなたのお悩み解決の一助となれましたら望外の喜びです。