アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
今回のご相談は、妊娠期間中の旦那の振る舞いが腹ただしく、離婚して子供に近寄らせたくないとのお悩みです。
ただでさえ、離婚するかしないのかという問題は人を悩ませるのに十分過ぎるくらい難しい問題なのに、お子さんがいると余計に悩み苦しんでしまうことでしょう。
離婚のお悩みについて、アドラー心理学のベースにどう解決していくべきなのかご提案させて頂きました。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れますが、皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
Q1. ご相談
【相談フォーム】
・年齢(年代でも可)
20代
・性別女
・職業
主婦
・今後どうありたいのか
子供と旦那を引き離そうとしてしまう自分の心を改善したい
・ご相談内容
妊娠出産を経験したのですが、その期間に色々あり、旦那にイライラを募らせていました。
何度か嫌だったことを伝えましたが、うわべだけの「ごめん」で、言葉の端々から反省していないのが伝わり、完全に冷めてしまいました。
嫌悪感しかないです。周りには産後クライシスだと言われます。
子供の事を考えると経済的にも離婚しない方がいいのはわかっています、でも、嫌悪感から、子供と触れ合いたいという旦那の願いを叶えてなるものか。旦那の笑顔をみたくない。と意地になり、子供と会わせないよう別居を考えている自分がいます。
・問題だと思う
子供の幸せより自分の感情を優先してしまう。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
ご相談ありがとうございます。
ご妊娠期間中のご主人様の振る舞い、態度に納得がいかず、離婚を検討されていらっしゃるとのことですね。
こうした産後クライシスと呼ばれるような思いは決して珍しいものではありませんが、突発的な感情から生じているのか、あなたの本来の思いなのか次第で、今後どうするべきなのかを考える必要があることでしょう。
区別としましては、今後同じような思いをご主人様がしたとしても許せるのか許せないのかが一つの分かれ道になると思われます。
アドラー心理学には、課題の分離という考え方がありまして、ご主人様が何を思い、どう振る舞うのかはご主人様の課題であり、あなたの課題ではない為、介入して変えさせることはできません。
もちろん、直して欲しいといったあなたの要望を伝えて、歩み寄れるようにする努力は大切ですが、どうにも改善してもらえず、一緒に居られないくらいあなたが不快感を覚えるのであれば離婚することも視野に入れても良いと思います。
お子さんとご主人様を会わせたくないとのことですが、それはそれで問題は無いと思いますよ。
離婚するかしないかにしても、お子さんとご主人様を引き離すのかの決断に、世間や他人の意見を鵜呑みにしてしまうようなことが無いようにしましょう。
あなたが限界で、そのご主人様と距離を取り、関わりを持ちたくないのであればそれは仕方ないことだとは思います。
アドラー心理学の考え方は、自立した個人であることを前提とした考え方であり、全てご自身で決断できず、誰かの考え方をそのまま借用してしまうのであれば無難に結婚生活を続けて、無難に子育てをした方がマシかもしれません。
ここで言う、アドラー心理学の独立した個人の定義は、自分の人生を、他者からの承認欲求を否定を持つことを否定して、他人から褒めてもらうことや認めてもらうことに重きを置かず、自分と他人の課題の区別をして自分自身の人生の責任を取り、自分の課題に立ち向かう勇気があることを表します。
このアドラー心理学の勇気さえあれば、どんな決断をしても問題はありません。
お子さんの感情よりも自分の感情を優先してしまい、離婚したりお父さんに会わせないようにする母親という罪悪感があるのだと思いますが、お母さんであるあなたが限界であらば、罪悪感を持つ必要は無く、自分に出来る範囲でお子さんを大切にしてあげてください。
成長して、お父さんに会いたいとお子さんが考えたのなら、その時はあなたの課題では無く、お子さんの課題を尊重してあげることも大切です。
あなたが嫌だからとはいっても、お父さんに会わせないというのもお子さんにとっては辛いものです。
こうしたお子さんとあなた自身の課題の分離が出来るのかどうかも、アドラー心理学で言う独立した個人であるかどうかの違いにもなります。
一度、ご主人様とあなたが思うありのままをしっかりと言葉にして伝えて、話し合ってみた方が何れにせよ良いとは思われます。