ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【知らないと恥ずかしい】遠回しに話す人は悪者になりたくない弱虫

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


何を聞いても、何を言ってきても、はっきりしなさすぎて何を言ってるのか分からない人、沢山いますよね。


特に日本社会は封建制の名残りとも言える排他的な農村文化が根強く、以心伝心をお互いに求め求められることが多いものです。


アドラー心理学の考え方から、このはっきりしない人との関わり方をご提案させて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

29代後半、女性です。


教員をしております。


夫と話し合う時によくある流れのパターンをもっと温和にしたいと思い、相談しようと考えました。


夫は、ストレートにものを言わないことを美徳としている人です。

ストレートに言って傷つけるくらいなら、オブラートに包んで人に伝えた方が優しい人だ、と言います。


しかし、その遠回しな言い方で私が傷つくこともあります。そういう時私は、結局夫の発言に対してどういう意味だったのか、私にどうしてほしかったのかを聞き、本心を最終的には言ってもらうことになります。


過去のことについて、「あの時は〇〇だと思ったけど、傷つくと思ったから、直接は言わなかった」ともう過ぎてしまったことを言います。

過去のことですので、もう直しようがないことを言われ、傷つきます。起きた時にストレートに言ってくれたら、私も言動を変えることができたのに、どうしてその時に言ってくれなかったのか、と、わたしも苛立ちを覚えてしまいます。


そして、夫は自分の気持ちを察してもらえなかったと機嫌が悪くなり、「俺の伝え方が悪いっていいたいんだろ?」

と責めてきます。


鈍感な私もよくないかもしれません。不機嫌になって欲しくないので、なんとか察しようと考え行動するのですが、その「察し」が外れると、「別にオレはそれが言いたいんじゃない。考えすぎだ。」と怒られます。


どちらかというと私はストレートにものを言うか、わからなければわからないと聞くタイプですので、どうしても夫のスタンスが理解できないのです。


夫のことを理解して、夫に合った話し合いをしたいと思っています。


アドバイスを、どうぞよろしくお願いします。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談頂きましてありがとうございます。


結婚生活において、これは恋愛でも同じことが言えますが、お互いの価値観のすれ違いでトラブルになってしまうことは珍しくありません。


物の言い方、話し方についてですが、ストレートに話すのか遠回しに話すのかについて、論理的な回答で言えば、遠回しに話して通じないからと苛立ったり、怒ったりすることは、アドラー心理学の見解からも、自分の言ったことの責任を回避して、相手に責任を取らせようとする単なる無責任な行動でもあります。


質問にもしっかりと答えず、自分の意図を明確な言葉にして伝えることを避けては感情的になり相手に理解を求めても理解してもらえないと思うこと自体、赤ちゃんが泣いてお母さんにミルクやおしめの交換をねだることと何ら変わりはありません。


もちろん、その相手との心理的な距離の近さ、関係の親密さによってこの話の明確性には差があります。関係が深まれば深まるほど、相手に対して言わなくてもこれくらい察して欲しいと、他人よりも高いレベルでも忖度を求める傾向が人間にはあります。


しかし、どんなに親しい仲であっても、人と人は究極的には理解し合えず、誤解し合う生き物であり、最終的に言葉で表現することは必要であり、仕方がないとご主人様が理解してくれるのか、折り合いをつけてくれるのかが今回のお悩み解決のポイントとなるかと思われます。


お付き合いされ、ご結婚されてから関係がどのくらいの長さなのかによりますが、ご主人様の意図を忖度できるように努力するのも大切ですが、あなたが今後どのように夫婦間のコミュニケーションを取っていきたいと思っているのかを伝えて話し合ってみてはいかがでしょうか?


いくらあなたがご主人様の言わんとしていることを忖度できるようにと努力しても、もちろん一定の効果はあると思いますが、結婚されてもまだ自然と忖度できるようになれないのであれば、性格的な違いもあり、ご主人様が現状で求めるレベル感までは難しいように思われます。


話し合いで大切なのは、あなたの目的はご主人様の考え方を変えようとするのではなく、「こうしてみたらもっと良い関係が持てると思う」と提案をすることです。


アドラー心理学の課題の分離の考え方ですが、他人が何をどう思うのかは、その人の課題であって自分の課題ではない為、変えることができないということを前提として話をしないと、あなたが変わってくれない主人に悩み、自分を変えようとしてくるほど自分に不満を持つ奥さんとお互いに悩むことになってしまいます。


話してもご主人様が変わらないのであれば、このはっきりと話さないご主人様をあなたがどこまで許容できるのか、あなたがどこまで忖度してご主人様の言外の意図を理解できるようになれるのかどうか次第で今後の進展は変わることでしょう。