アドラー心理学サロン

実用的なアドラー心理学をご紹介しております。TwitterやFacebook、Instagramでも発信しておりますので、是非ご覧下さい。

【お金持ちの彼女と自分を比較して、怒りが収まらない:メールでのご相談事例】

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、前回もご相談頂いた方からの別のお悩みの相談です。


告白したのに失恋をしてしまい、失恋をしてからというもの、相手の悪いところばかりあら探しをしてしまい、今度は彼女の家の裕福さに怒りがこみ上げてしまうとのことです。


アドラー心理学の考え方をベースとして、どのように考えて、どう対処すべきなのかご提案させていただきました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

年代:高校生

性別:男性

今後どうありたいか:課題の分離を適切に行い適切に劣等感を扱えるようになりたいです

 

相談内容:その人(自分がふられてしまった人)は家が裕福な人なのですがそれに対して前まではなんとも思っていなかったのですが、ふられてしまってからそのことに異常に恨みを思っしまうようになってしまいました。

 

自分の家の現状(お金もそんな無い、家庭環境も割りと複雑で家族間の中も悪いです。)と相手の家の環境(お金もある、家族同士でとても仲が良いです。)を比較してしまっています。

 

あっちは何も努力していないのに幸せそうで、将来も安定だろという風に思ってしまっています。どうこの気持ちと向き合っていけばいいでしょうか。問題だと思う他者の課題であるのに介入してしまっているということです

 

前回の相談内容:自分には好きな人がいてその人に告白してだめだったのですが、そこからその人の嫌な部分が見えてくるようになってしまい、(おそらく嫌いという感情を使ってその人と繋がっていたいんだと思います)その人が他の男子としゃべっているとものすごく悔しさというかその女子に対する恨みというかそのような感情をもってしまいます

 

A. 回答

アドラー心理学サロンです。


度々のご相談、ありがとうございます。


前回のご相談の際にも、お伝えしたことと同じ原因だと思われます。


あなたが告白したのに、自分を受け入れてくれなかったことから自分のプライドを傷付けられてしまい、その相手を嫌うように自分に仕向ける為に「こんな人なら好きになる必要はそもそも無かったんだ」と自分に言い聞かせようとしているように思われます。


あなたのいう通り、その人が好きで繋がっていたいという目的であれば、前向きな行動をして自分磨きをすることができていると思います。


好きなのに、相手から悪いところ(ここで言う悪いところとは、自分が気に入らないところのことです)を探し出すのは矛盾しており、あまり両立されるとは考えにくい状態です。


アドラー心理学では、このように自分を守る為に他人を攻撃したり、あら探しをしては自分の価値を高めたり、守ったりしようとすることを不健全な努力という「安直な優越性の追求」であるとしています。


「優越性の追求」というのが、人間が本源的に持つ劣等感を克服して自分を成長させたいという欲望のことであるとアドラー心理学では定義しております。また、この「安直な優越性の追求」というのが、健全に努力せずに劣等感を穴埋めしようと安易な方法に逃げ込もうとする動機や努力のことを表します。


また、話が少し逸れてしまいますが、人間は残念ながら平等ではありません。容姿や才能、貧富の差にしても、同じ条件で人生をスタートさせられることはありません。


日本の横並び意識の強さ、学校教育などによるみんなと同じという一体感を持たせるような構造上、平等ではないことに多くの人たちは違和感を覚え、嫌悪感すら抱きます。


こうした悩みを解消するのにアドラー心理学の意味づけを変えることが必要となります。大切なのは、与えられたものを嘆いたりするのではなく、与えられたものをどう扱うのか、その意味づけを変えることです。


あなたはあなたなりに、この資本主義という社会システムを変えようとするのか、それともその中で自分なりに幸せを見つけて生きていくのか、または共産主義のロシアや中国へ移住したり、資本主義型経済システムから逃れる為にそうした格差が存在しない非近代的なコミュニティに入るのか、列挙するとキリがありませんが選択肢はいくらでもあります。


そもそも、他人のことが気に入らなくて不快な思いをしてしまうというのは問題です。他人は他人なのであり、自分は自分なのです。あなたが何をしようが、何を思おうがあなたの課題であり、他人が何をしようが、何を思っても、その人の課題であり、お互いに介入しても、介入させてもいけません。


あなたからすればその彼女の裕福さが鼻に付くのかもしれませんが、彼女からすると一般家庭や貧困層の生活などをありえないと思っているのかもしれませんし、あなたには無い世間からのプレッシャーに晒されて辛い思いをしているのかもしれません。


もちろん、苦労知らず、世間知らずで生きる富裕層の子供はおりますが、そこまで他人のことなんて分かりはしません。


他人が許せず、腹を立ててしまい、自分のことに集中できなくなる時点で、あなたはその彼女に自分の課題への介入を許してしまっていることにもなります。


他人である彼女が贅沢をしたり、恵まれた人生を生きているのが、あなたに何の影響があり、関係性がありますか?


それならテレビやネットで見るお金持ちの人たちやアラブの石油王などの人たちにまであなたは自分の課題にあなたで勝手に介入させては自分の人生を妨害させることにもなります。


アドラー心理学の考え方を、課題の分離も含めてもう少し深く理解して、実践していきましょう。


アドラー心理学には、この世界には絶対的な事実なんて存在せず、全ては思い込みによって作り上げられたその人にしか分からない主観的なものであるとしています。


あなたの中で、自分の生きやすいように考え方も捉え方も変えて良いのです。