アドラー心理学サロンです。
アドラー心理学の考え方に基づいた子育て方法に興味を持たれる方がアドラーブームによって増えてきているなと実感し、アドラー心理学サロンでもアドラー心理学の子育てについてご紹介していきたいと思います。
アドラー心理学を活用した子育て方法には、ざっと調べるだけでかなりの情報がネットやリアルの書店でも溢れてでおります。
「マンガでよくわかるアドラー流子育て」
「親と子のアドラー心理学」
「子育てのためのアドラー心理学入門」
などなど・・・
アドラー式を謳うアドラーの子育て方法を解説した書籍やブログも多く存在します。
私も数冊目を通しましたが、やはりアドラー心理学には流派もあればその伝え手や受け手にもよってかなりアドラー心理学式といっても実践される形式は多様化していきそうです。
私の解説するアドラー心理学の子育て論は、あくまでも現実の特にこの日本社会に則した方法でいて、どなたにでも有益な情報となれるように尽力します。
多くの子育てに悩まれる方が私の記事でヒントを掴み取り、実際の子育てに活用して効果を感じて頂ければ望外の喜びです。
子どもが言うことを聞かない、兄弟、姉妹でケンカばかりする、子どもを厳しく叱り過ぎては自己嫌悪になってしまう・・・
日々子どもと向き合うパパとママの悩みは尽きず、育児の他にもやるべきことは多く、その余裕の無さから感情的に子どもに接してしまう場面も少なくは無いと思います。
そんな時には、アドラー式の子育て術を活用して、少しでもこの悩み多き育児を楽しく、スムーズにできる手がかりとして頂きたいと思います。
アドラー心理学の大きな特徴として、自分と他人を区別する考え方ある他人と自分の「課題の分離」、それから他人に認められたり、褒められたりすることを過度に求めないで自分らしく生きるようにする「承認欲求の否定」があり、アドラー心理学は全体的に人は独立した個人であるべきとする考え方が根底にあります。
アドラー心理学を子育てに活かすことで、子供を人の自立した人間に育つ手助け、つまりは効果的に自立する手助けをしてあげられる効果が望めます。
ここで、そもそも「子育て」って何?という定義を明確にしましょう。
子育てとは
子供に、衣・食・住を提供して養い、社会の一員として自立した大人になれるようにすることです。
ただ、単純にこの衣・食・住を提供するのではなく、やはりより良いものを提供しようとするのが親心というものでしょう。
子供に習い事をさせたり、塾に行かせて勉強させたり、スポーツをさせたりなどなど。
ただ、アドラー心理学の子育てに限らず、何よりも大切なのは愛情と適切な対処です。
それは花や果物を育てることに非常によく似ています。
植物を育てるのには、生育に適した土を用意し、適切な時期に適量の水や肥料を与えたり、場合によっては農薬を使って害虫を駆除したりします。
この、適切に適用で何を与えるのかというところが全てのポイントとなります。
これを間違えると未熟なまま成長し、実がつかなかいこともあります。早く成長させようとして、せっかく出た芽や茎を強く引っ張っても、伸びる伸びない以前に千切れてしまいます。
もちろん、土台となる土に問題がある場合や、十分な水や肥料を準備できないことから健全に成長させられないこともある思います。
ただ、子供の成長に合わせて、必要なしつけや援助を施すことができなければ愛情ばかりが先行しても意味が無く、愛情無くしてしつけや援助ばかりしていても、どちらも一方的でしかありません。
一般的な子育て論に従うばかりではなく、親としては「今この時、この子には何が必要なんだろう?」ということを考えては、子供としっかりと対話をしてどうするのか考えるべきでしょう。
単純な「子育て」という言葉の意味ではなく、この考え方自体が子育ての基本であると思われます。
アドラー式の子育てとは
アドラー心理学で考える子育ても、上記のような一般的な子育てと大きく目的は変わらず、自立した個人として社会で生きていけるように子供を育て上げることを指します。
ただその方法が、「叱らない」、「褒めない」、「放任しない」、「介入しない」、「比べない」というのが世の中に出回っている子育て方法とは大きく異なるポイントとなります。
どちらかと言うと、子供に寄り添って子供の課題解決を手伝っていき、親は親の課題として衣・食・住を提供したり、やってはいけないこと、やるべきことを教えていくことがアドラー心理学の子育てと簡単に表現しようとすれば言えます。
今回は一般的な子育ての考え方と、アドラー心理学流子育ての考え方の区別、そもそも子育てってどんなものなのかについての解説までとし、次回からアドラー心理学の子育ての特徴別、シチュエーション別に子育て方法について解説していきます。