アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
今回のご相談は、彼氏が最近会う時間を取ってくれておらず、そこから仕事が辛くなってきてしまっており、どうすれば良いのか分からないというご相談です。
アドラー心理学の観点から、どのように考えて、どう行動を取るべきなのかご提案させて頂きました。
個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。
皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。
Q1. ご相談
年齢20代
男性
今後は彼女と仲良くしていきたいゆくゆくは結婚したい。
問題点は、彼女の転職により、今まで僕の方が忙しい仕事をしていましたが、彼女の方が忙しく新たな仕事に変わったので、休みも合わないし、連絡も減りました。
以前の職場では自由に休みが取れたのでわたしの休みに合わせてくれていました。
その頃の僕は自分の自由な時間がなくなることに不満を持っていました。
転職の前に彼女の休みは休みの前日に僕のところへ会いに行くねと話していましたが、その後、休みの前日は束縛されたくないとのこと。
平日に会いに行くわ。と言っています。
僕は休み前に会いにきてくれることに愛されていると感じていたので、今の現状では彼女に対して約束がちがうじゃん…という感情が湧いてしまいます。
そして、僕自身も好きだけどきつい仕事についていて、彼女と一緒にいることによって、自分の仕事への意欲をなくしおり、彼女と同じような休みがたくさん取れて、お給料がもらえる会社に転職を考えていましたが、その話を上司にすると、お給料あげるから数ヶ月は頑張ってほしいということになりました。
お給料上がったことによってまた意欲が湧いてきて、すいませんでした。やはり好きな仕事なので続けたいです。と伝え、また辛いことに直面しても続けれるのか?と問われはい。と答えましたが、辛いことに対する不安もあります。
その現状で彼女からは一回疲れた疲れとLINEが来ており、最初は励ましていましたが、僕は前向きに頑張っていきたいのに、そのLINEが来る度にまたか…と思ってしまいます。
僕の現状に対する不満をアドラー心理学ではどう考えたらよろしいでしょうか。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
ご相談ありがとうございます。
色んなことを不安に思われて、寂しさや辛さなどに苦しまれてどうすれば良いのか分からなくてなり困られているようですね…
彼氏さんの転職後、仕事が忙しくて難しいと以前と比べて会えなくなってしまっている状況については、前よりも会う機会が減ってしまい、寂しいことだとは思いますがそれだけで彼氏さんのあなたへの思いが冷めているとは言い難いです。
むしろ、忙しい中でも会おうとしてくれていることもあり、彼氏さんのあなたに対する温度は変わらないのだと思われます。
その彼に依存とまではいかなくても、入れ込み過ぎてしまっているのかもしれませんね。
もちろん、彼氏さんを思い、その彼の為に条件の合う仕事に就いたりすることには何の問題もありませんが、あなたが辛いのに無理をし過ぎてしまうのは好ましくありません。
恋は盲目といって、恋をしている間は冷静な判断が出来なくなってしまうこともありますので、こんなことは考えたくないかもしれませんが、その彼の為に自分を犠牲にしてしまうのはよろしくありません。
その彼と仮に別れても、自分は自分のことを維持できるのだろうか?という視点で住む場所にしても仕事にしても決めましょう。
アドラー心理学では、この人といると、とても自由に振る舞える!と感じる時こそ、人は本当の愛を知ることができるとしています。
自由に振る舞い、信頼できないような間柄では、とてもではありませんが長続きさせることは難しいですし、より深みに入り込むと信頼関係でも恋愛関係でも無い、依存関係になってしまう可能性があります。
依存関係では、その人に認めてもらえること、褒めてもらえることだけを自分の支柱にしてしまい、彼氏への承認欲求を求めるだけの、彼氏さんの人生を生きることになってしまいます。
こうした強い承認欲求を持つことをアドラー心理学では否定しており、理由としては自分自身の人生を生きられないと、本質的に人は自分の気持ちは自分でしか満たせないので幸せに生きられないと考えているからです。
また、彼氏さんがどう振る舞うのかは彼氏の課題であり、自分の課題ではない為、こうして欲しい、ああして欲しいと要求することはできても、本質的には彼氏さんのことは彼氏さんが決めることなので、残念ながらあなたが変えられることではないのです。
こうした考え方を、アドラー心理学では課題の分離と呼びます。
このように、アドラー心理学の「承認欲求の否定」と「課題の分離」をご自身に取り入れてれば、彼氏さんとの関係性の変化を受け入れられるかもしれません。
これから先、今の職場でやっていけるのかどうかについては、先のことは考えず「今」に集中してみてはいかがでしょう?
もちろん、大まかにこうなったらこうしよう、
こうしていきたい!と考えることは大切ですが、今のあなたを数年前のあなたは予測できていなかったと思います。
計画的な人生を生きることなんて、そもそもできないとアドラー心理学では考えており、明日の心配をして「今」を精一杯生きられないのは、人生で一度きりしかない「今、この時」を浪費する大変もったいない行為なのです。
これは仕事のことに限りませんが、やりたいなと少しでも思えてやる気があるのなら、そのまま一旦頑張ってみて、本当に限界だと思うのなら、その時にまた考えましょう。
「今、ここ」を真剣にこなしていれば、実力や人脈がついたりして、その限界になった時にはもっと良い会社や仕事にありつけるかもしれません。
もちろん、本来あなたがチャレンジしたかったことが他にあるのなら、転職してしまうのも良いと思います。
彼氏さんから頻繁に疲れたとLINEしてくるとのこと、たしかに当惑しますよね笑
どうしたの?と話を聞いて話し合ってみて、あなたから改善策を提案してみてあげるのは如何でしょうか?
あなたに甘えたいだけかもしれませんが、愚痴を聞く余裕が無いのなら、「私も大変なんだー、お互いに頑張ろうよ!」と送り返してみれば、元気付けることもできますし、同じように大変なのだから甘えるのは止そうと考えて、愚痴っぽい連絡の頻度は下がるかもしれません。