大局的に見てみれば、悩みは消えて無くなります。
心理学では、俯瞰(高い位置から広く見下ろして眺めること)のテクニックは、物事の捉え方を改めるのによく使われます。
アドラー心理学でも、この世界は主観でしかなく、客観的な事実なんてものは存在せず、人それぞれ見ている世界は独特なものであり、他者と共有することはできないとしています。
高いビルの上から自分の住んでいる街を広く眺めてみると、今まで気付かなかった意外な建物や公園などが見つかり、駅までのちょっとした近道や、知らなかった抜け道を発見できたりします。
人生の悩み事もこれに通じます。
目の前の悲しみ、苦しみによって視野が狭くなってしまい、局面的で偏った物の見方をしているとそれを囚われてしまいます。
広く全体を俯瞰して眺めることで、今まで思いもつかなかったようなアイデアや、悩みの解決策が見つかることがあります。
恋愛や友人関係であっても、この人から嫌われたくないと承認欲求にかられてしまい、自分らしく振る舞えず、挙句の果てになかなか自分を認めてもらえない、好きになってもらえないと苦しんでいる方は大勢おります。
この心理学のテクニックで今の自分の状況を幽体離脱して俯瞰してみると、世の中にはいくらでも異性がおり、様々な人がいるのだから、特定の誰かに執着して認めてもらおうとすることは自分の可能性を狭めては今の自分まで縛り付けてしまうだけであると気付くことができます。
アドラー心理学の考え方である、承認欲求を強く持ちすぎるべきではないとした考え方を基準に解説しましたが、些細な家事や仕事、勉強においても同じで、そもそもこれをやる意義ってなんだろう?
これってそもそもやる必要や力を入れる必要あるのかな?別のことをやった方が自分の目的地に早くたどり着けるんじゃないかな?
自分以外の誰かが、今自分がやっていることを見たらどう思うかな?といったように視点をずらしていくと、思わぬ答えが見つかるかもしれません。