アドラー心理学サロンです。
大変なのは、どの人も同じこと
人は自分の不幸しか見ることができず、他人の不幸までは見ようとすらしません。
その割には、他人の幸せばかりが目に移ってしまう、下手をすれば嫉妬までして自分の不幸を嘆き悲しみ、他人の不幸は蜜の味とも言わんばかりに他人の不幸を願うことすらある人間は、何とも自分勝手な生き物なのです。
結論から申し上げますと、悩みの無い人間なんてこの世には一人たりとも存在しません。
アドラー心理学では、人は誰一人同じ世界では生きておらず、自分の主観で作り上げた独自の世界を生きているとしております。
あなたが自分は不幸で、これから先も嫌なことばかり起こってどんどん不幸になるなんて考えれば、あなたは不幸の世界に住んでいることになります。
どんなに明るく振る舞い、いつも笑顔で元気な人でも何かしらの闇を抱えているものなのです。
どんなに楽天的な人でも、才能や運、健康に恵まれている人でも同じです。様々な問題を抱えていたり、人には言えないような苦労を重ねているものです。
大なり小なり、人には悩み必ずがあります。
人生は悩みとのお付き合いとも言えます。
今ある悩みを解決しても、また別の悩みが現れてはそれに対処しなくてはいけません。
「なら、永遠に私は悩み苦しみ続けないといけないのか⁉︎」
こんな声が上がりそうですが、そんなことはありません。ちゃんと今の悩みを解決していけば、悩み事に対する耐性が身に付いてきて、次々に現れる悩み事への対処をスムーズにできるようになります。
ある程度の苦しみはあれど、そうした悩みの苦しみを前向きな姿勢で解決出来るようになれれば、気持ちも楽になり、悩みが解決した時の一時の解放感を幸せに過ごせます。
もちろん、常日頃だって、悩みがあってもそれに苦しめられることだって軽減できますし、悩みを解決して自分の成長を実感することもできます。
隣の芝生は青いとは言いますが、お隣の芝生に実際に入って見ると、自分の庭からは遠くて見えなかった雑草やゴミなどが落ちているものです。
自分の境遇を嘆くことはありません。もしろ、立場が逆転したら今いるあなたの境遇の方がマシで、逆に羨ましく思うようになることもありえます。
勝手に他人のことを勘ぐっては、詮索して知ったような気分になり、他人の不幸を笑うような人間は、永遠に辛く苦しい悩みの中で、ひたすらに苦しむことしかできません。
誰かの幸せを妬み、自分の不幸を他人のせいにしていては、負け向きに悩みを解決しても幸せをつかみ取ろうとする人達からは避けられた挙げ句の果てには、他人の不幸を願い他人を扱き下ろす事ばかり考えている人たちにも囲まれてしまいます。
ネガティヴな考え方の人たちに囲まれれば、前向きな気持ちで生きることはできなくなり、そんな人たちには一切の幸福なんて訪れません。
そうやって不運を自分から巻き起こしては、どんどん不幸のどん底に落ちていくことになります。
アドラー心理学には課題の分離という考え方があり、あなたが不幸であるか、幸福であるのかはあなたの課題であって他人には関係の無いことです。
このアドラーの考えに則ると、他人の幸福か不幸かの課題に介入してもいけませんし、あなたも他人に自分の幸福か不幸かという在り方に介入させてはいけません。
自分の不幸を嘆いてばかりいないで、幸運を掴み取るための行動を起こそう。