アドラー心理学サロンです。
今回は、自分についても、他人についても、人には長所と短所があります。
ただ、長所も短所もそんなものは世間や他人が決めた定義であり、自分がどのようにその特徴を捉えて、活かすのか次第であるということを解説させて頂きます。
アドラー心理学には、人間の性格の考え方について、下記のようなアドラーの言葉をベースとした考え方があります。
「暗い」のではなく「優しい」のだ。
「のろま」ではなく「ていねい」なのだ。「失敗ばかりしている」のではなく、「たくさんのチャレンジをしている」のだ。
一見すると、短所のように思えることでも、言葉を変えたり、長所に置き換えようと思えばこんな風に簡単にポジティブな特徴にしか見えないものに変わります。
人間の性格でも物事にはすべて二面性があります。自分の短所をコンプレックスにしている人、他人の短所を嫌う人は、二面を見ずに一面でのみ物事を捉えてしまっております。
アドラー心理学には、この世界には客観的な事実は存在せずに、すべては主観的な解釈によってこの世界は成り立っているとしています。
また、自分の見ている世界は、他人にも同じものが見えているように思ってしまいがちですが、あなたの世界はあなた独自のものであり、他人の世界はその人独自のものです。
お互いに、同じ世界を共有することはできないとアドラーは言いました。
自分の性格の長所も短所も、他人の性格も同じで、結局は一面だけに固執してしまい勝手にマイナスなイメージに解釈しているだけなのです。
何かを判断する時には、どんな物事にも二面性があり、もう一面見ようとすれば短所に思えていたことが、「これが私の良いところ!」、「これがこの人の良いところ!」といったように長所という大きな生きる上での武器にも思えてきます。
常に、他の捉え方はないかな?良いところはないかな?と探してみる癖を付けましょう。
良いところ探しは、プラス思考にもつながり、人生をより豊かにしてくれる効果もあります。