アドラー心理学サロンです。
日本の現代社会は資本主義をベースとし、利益を巡って日夜多くの企業が競争しております。
その木々間の競争は、会社で働く社員達をも巻き込み、その家族にも競争を強いるような構造が確立されている一面が伺えます。
ただ、アドラー心理学では他人と自分を比べて競争することは、本来の自分らしい人生から遠ざかってしまう為、他人との勝ち負けを争うことには否定的な考えも持ちます。
こんな競争社会でも、全ての人たちが熾烈な競争に晒されている訳ではなく、自分の実力以上に肩肘張らずに生きることは可能です。
競争によって他人に勝つことを目的とした働き方ではなく、自分らしい働き方をすれば良いのです。
そうした働き方ができる会社、環境をまずは見つけることですね。
こんな話をすると、そんなの負け組人生だよ!と反発をもらってしまうかもしれませんが、それで社会的弱者になる訳でも、社会的な成功が収められなくなることもありません。
競争社会の中でも戦い方を変えるという捉え方も可能です。自分は自分、他人は他人と、他人が自分をどう思うのかは他人の課題で自分には自分の課題があるとアドラー心理学の課題の分離をしてしまえば、そこまで皆さんは批判を恐れる必要性を感じなくなることでしょう。
誰かを意識して、その人から認められようとしたりしていれば、本来の自分らしい人生を送れず、他人の人生を送ることになってしまいますので、早々に自分なりの生き方を確立させるようにした方が良いと思います。
アドラー心理学では、こうして自分らしい人生を送れないと、永遠に満たされることのない思いに苦しめられると考えます。
アドラー心理学がどうこう以前に、結論から申し上げますと、人間は他人と張り合って勝ち負けなんてばかり意識していると、どこかで無理が生じるものです。
他人と張り合って、競争ばかりしてしまうと、たとえば営業マンであればライバルとの営業成績の小競り合いをして、その人との成績を比較して、自分の方が高ければ優越感に浸っては、相手の方が高ければ劣等感に襲われるというこの繰り返しをして心身共に消耗してしまいます。
争いに勝手も負けても心身を消耗してしまっては、本末転倒ですし、そもそも、勝敗に一喜一憂を繰り返してしまい、仮にその人に勝利しても恨みを買ってしまったりするので良いことはありません。
場合によってはむしろ負けてしまうくらいの方が、恨まれることもなくあなたとしても、満足できる結果となることもあるのです。
自分なりに、「理想の自分」に向けて一歩でも進めているのか?という基準で生きた方が、あなたにとって幸せを掴み取る勝ち組人生を送れるのです。
競争社会であくせく努力する人たちには皮肉ですが、これが人生の本質です。
こうしてマイペースに自分の人生を生きていく中で、何かに飛び抜ければ競争社会の中においても、意識せずに勝ち進むこともできる可能性も秘めています。