アドラー心理学サロン

アドラー心理学で悩みを解決する糸口を探ります。

【注目】父の面倒を見たくない:メールでのご相談事例

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


今回のご相談は、父親が自分の私生活にあまりにも介入してくるので、毅然と断るものの心苦しくもあり、どう考えれば良いのか分からないとのお悩みです。


アドラー心理学の観点から、どのように父親と接して、自分のプライベートを守るべきなのかをご提案させて頂きました。


個人情報に関しましては、ぼかしを入れております。


皆様のお悩みの解決の一助となれれば幸いです。


Q1. ご相談

いつも興味深くブログを読んでおります。『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』は何度も読んでおります。


・年齢(年代でも可)

30後半

・性別

男性

・職業

教員


・今後どうありたいのか

父親とこのまま課題を分離したまま生きて行きたい。

 

今まで通り育児に力を入れる。自分の子供が自分で物事を考えて選択できるように、子供と横のつながりを作って自然体で関わる。


・ご相談内容

私の父親の承認欲求が強すぎて困っています。


先日、私の子供の誕生日に私の父親から電話がかかってきました。父は近所に住んでいて、会いに行けば孫の世話をしてくれます。また、アポなしで家に来ることもあります。

 

電話がかかってきたとき、私はケーキを用意したり夕食の準備をしたりしている時で忙しく、電話対応ができませんでした。そのため、電話で子供とだけ話しをしてもらいました。会話を漏れ聞くと、孫の誕生日を祝う内容でした。


ただ、その後また電話がありました。私の父親がものすごく怒っています。

 

以下は私の父が電話で怒鳴った内容です。

「おまえ(私)の態度はひどすぎる!」「感じが悪い!」「こっちはタイミングを見て電話をしているのに、いつも子供が昼寝だ夕食だ風呂だの、いつ電話すれいいんだ!」「親が電話してやってるのに、子供のケーキのほうが大事なのか!」→「子供の誕生日の方が大事だ」と応えると「それが親に対する態度か!もう二度と電話しない!」

伏線があります。


父も少し前に誕生日でした。その日は重い仕事を抱えており、私は疲れ切っていました。しかし、寝る前に誕生日おめでとう、とメールをしました。父からしたら、遅い!朝から待っていた…ということらしいです。


私の子供と誕生日が近いこともあり、「孫と合同誕生日会をしたい」とまいとし父は自分から言います。また、正月、GW、お盆、クリスマス、家族関係の誕生日会…とことあるごとに父は宴を開きたがります。要は自分が着目され、自分中心でいたいようなのです。

仕事が忙しく、また父と会うと精神的に疲れるため、私はすべて断り、子供だけ参加させていました。


今までの経験だと、いずれ電話をまたかけてくるか、家に押しかけてくる気がします。

ただ、「家族それぞれの生活があるし、今は子供中心の生活をしているから」「子供の昼寝は重要で、昼寝しないと情緒不安定になりかねない」などと説明しても父は理解できないと考えております。


そのため、このまま今まで通りの生活をし、父は無視しようと思います。


・問題だと思う点

父の承認欲求が強すぎることです。

私は子供のころから誕生日を盛大に祝ってもらったこともないし、祝ってほしいとも思っておりませんでした。


父はギャンブル癖が抜けず、定年後も競艇に通っています。また、母にはモラハラで常に接しており、母もそれを受容する人生を送っています。そして家族の「いつどこでだれが何をどのように」を常に聞いてきます。


「態度が悪い!」「感じが悪い!」とは父の主観的な基準でしかなく、それに迎合する気はありません。もしそうするなら、演技をするだけになります。そんな自分を想像すると、笑ってしまいました。


じゃあ、どうしたら態度が良く、感じが良いと判断されるのか基準を提示してほしいくらいです。また、そういう人間に育てたのは父自身ではないかと言いたいです。


孫(私の子供)は祖父として私の父を慕っており、それは心苦しいところです。が、私は自分の人生を充実させたいため、冷静に対応もしくはこのまま無視しようと思います。

長文になりまして申し訳ございません。


以上、よろしくお願いします。


A. 回答

アドラー心理学サロンです。


ご相談ありがとうございます。


お父様のことでとてもお困りの様ですね…


定年退職をして隠居生活を始められたご両親との関わり方については悩まれる方はとても多くいらっしゃいます。


結論から申し上げますと、心苦しい回答ですが無視を続けるのが良いと思いますので、今取られている対策でも良いと思います。


何度か話し合って、「こちらにも自分の家族があり、私の人生があるのでいくら親だといっても父さんを優先することには限界がある」のように伝えたりして、自覚してもらえるようにする手立てもありますが、あなたが憔悴しきっているのなら仕方ないと思います。


自分が限界ならば、自分を犠牲にして他人の為に尽くすことは良い選択とは言えません。


親は、もっとも身近な他人であり、それ以上のかんけいではありません。


無視というよりは、境界線を引くという考え方をすると気持ちが楽になれるかもしれません。


アドラー心理学の課題の分離で考えると、父親が自分をどう思おうが、悲しんでいようが、それは父親の課題であり、自分が介入してしまうとそれは自分と他人の課題の分離ができていないということになります。


こうなると、あなたは自分の課題にお父様を介入させてしまうことになっても仕方ないというこたになってしまいます。


アドラー心理学では、自己犠牲をしてまで他人に尽くしてしまうと、幸せにはなれないと考えます。


あなたは誰かの期待を満たす為に生きているのではありません。


自分が大切だと思える人への貢献を通して貢献感を実感し、それによって自分には居場所があると認識し、その場所で幸せを獲得する為に生きています。


ご自身の中で、お父様にしてあげられること、してあげられないことを、事前に区別しておけば、罪悪感を感じることなくご自身のことに集中できると思われます。


人間なので、他人に嫌なことをされたり言われたりしては不快な思いをすることもあると思いますが、他人によって自分のことに集中できず苦しめられてしまうことは他人に自分の課題を介入されてしまっているともアドラー心理学の課題の分離の観点を変えると考えることもできます。


極端かもしれませんが、自分の人生を妨害する存在になることもある人であるとして、時には徹底して排除してしまうような心境を持つことも必要かもしれませんね。


他人への優しさ、気遣いは忘れてはいけませんが、自分の努力ではどうにもならないと思えるような場面では毅然とした態度を忘れてはいけません。


お父様を労ったりするのは、あなたのできる範囲で良いのです。


お父様は退屈で誰かとの関わりを求めていらっしゃるのだと思いますので、何か趣味を始めるように促したり、話し相手になってくれるような人を手配したりといった対策もありますが、無理はなさらないで下さい。