アドラー心理学サロンです。
私たちは、幼い頃からずっと親や周囲の大人たちにこう言われてきました。
「ちゃんとした格好をしないと、人から笑われるよ」
「ちゃんと毎日起きて学校に行きなさい」
「真面目にしっかり勉強しないと将来苦労するよ」
こう言われ続けることで、言われた言葉1つ1つが暗示となり心の奥深くまで染み付いています。
こうして成長して大人になっても、強迫観念にとらわれてしまい、日常のあらゆる場面でべき論に支配されてしまいます。
「~しなければならない」
「こうあるべきだ」
こうした義務感にとらわれると、ストレスだらけな人生になってしまいます。
アドラーはこう言いました。
「この世界は主観でしかなく、客観的な事実なんてそもそも存在してすらしていない。今、あなたが見ている世界も、他人が見ている世界も別々であり、その世界を共有し合うことはできない」
つまり、あなたの思い込みなのですから、主観的に捉え方を変えてしまいあなたの捉えている「こうあるべき」という考え方を修正してみましょう。
難しければ、少しずつでも義務感を解き放ち、べき論を徐々に取り除いていきましょう。
「今日はもうこの辺でいいや!」
「たまには何もしないでダラダラしようかな!」
時には自分に自由を与えて、何も考えない、何もしない時間を作ってあげましょう。
最初は凄く違和感を覚えるかもしれませんが、その違和感こそがあなたの天敵です。
過度な義務感は、自己愛に繋がってしまうこともあるのです。
自分をひたすらに押し殺して、「辛い思いをしながらも他人よりも頑張っている自分は凄いんだ!」
「本当は~したい」という思いを抱えたまま、永遠にやりたいこともできずにただ自己犠牲を誇りとして、義務感を自分への愛情に変えてしまうと満たされない、幸せになれない生き方が定着してしまいます。
少しずつでも本当の自分を解放する時間を作り、心を空っぽにするようにしていくと、ストレスが発散できるだけではなく、本当の自分を見つけることにもなります。
いわゆる、「心の重石が取れる」という状態になれるのです。
自由で解放的な時間は、初めのうちは「これでいいのかな?…」なんて思っては落ち着かないかもしれません。
しかし、そのままゆっくりしていると次第に普段感じているストレスから解放されていき、あなたの心にわだかまる過度な義務感や責任感、あなたを追いかける不安感が抜けていきます。
そうすれば、いつもの休日では味わえないような心地良さに触れることができ、自分の生きたい本当の人生を見つけることだってできるのです。