アドラー心理学サロンです。
メールにてご質問頂いた内容を事例とし、質問と回答をご紹介致します。
今回のご相談は、1人なりたくないからと、無理して嫌いな人と仲良くしてしまいストレスが溜まるとのお悩みです。
アドラーの考え方を基にして、人との距離の取り方、関わり方をご提案させて頂きました。
個人情報に関しましては、一部ぼかしをいれます。
あなたのお悩みの解決に、役立つことができましたら望外の喜びです。
Q1. ご相談
こんばんは。
ご相談したくメールをさせていただきました、よろしくお願い致します。
・年齢 (19)
・性別 女性
・職業 学生
・今後どうありたいのか
私の考え方を変えて楽に生きたい。
・ご相談内容
私は友人が少ないのですが、その一緒にいる友人が嫌いです。
しかし、1人になるのも嫌なので、嫌いだと思われないような接し方をしています。
その友人も私のことが嫌いなのでしょう。最近は避けるような仕草や、メールでのやりとりもそっけなくなりました。
嫌いなはずなのに私と他の人と態度が違うと、気になってしまい腹が立ち、嫉妬みたいな感情になってしまいます。
その嫌いな友人は真面目な性格で、私は適当な性格なので私にとって初めて友人になるタイプの部類でした。私の周りはその友人のこと好意的に思っている人ばかりなので、逆に私がそこにいると浮いてしまうという感じになってしまいます。
また、他で仲良くなった友人たちも数名いるのですが、その友人たちにも友人がいるので、とても楽しそうにしています。そこに入っていくことはできないので、本当に羨ましい限りです。
高校生までは友人に恵まれていたので、まさか今、嫌な嫉妬みたいな思いをしなくてはいけないのか。と意味がないことで悩むばかりです。
あと1年経てばもう会わなくてすむので、それまで我慢すれば良いだけの話なのですが、卒業式など今後の学校イベントのことを考えたり、授業のことやお昼ごはんのことを考えると、嫉妬心などいろんな感情で私の精神が持たなくなりそうです。
私はどうすればいいでしょうか。1人になった方がいいのでしょうか。
拙くまた自分勝手な文章で大変申し訳ございません。
・問題だと思う点私が嫌っているのに、相手の気持ちを考えず、それでも仲良くするというところ。
自分がプライド高いというところ。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
逆に質問をするようで申し訳ありませんが、友達ってそんな必要ですか?
いたら楽しいこともあるんでしょうけど、いなかったらいなかったでマイペースに過ごせて良いと思いますよ?
1人なりたくないだけの理由で、嫌いな人に合わせるくらいなら関係を切ってしまった方が、そのお相手もあなたを良くは思っていなさそうならお互いの為になると思います。
あなたのお悩みは、友人関係の考え方を変えることで解決できるように思えます。
まだ学生さんとのことで、世界が家庭と学校という閉鎖的な環境にいらっしゃることや、女性社会に身を置かれているようなので余計に1人でいることに抵抗があるとは思いますが、余計な人間関係を省くことは自分らしく振る舞い、幸せになるのには必要なスキルでもあります。
多くの友人がいる人に限って、他人に合わせているだけで内心は満たされない思いでいっぱいだったりすることも多いものです。
アドラーは課題の分離という考え方を提唱しており、この課題の分離というのは他人が自分をどう思うのかはその相手の課題であり、自分にはどうにも本質的には変えることができないという考え方です。
つまり、自分の良いところを知ってもらおうとアピールしたりして、良い印象を持ってもらおうとしたりすることはできても、他人のことは変えられないのでお互いに介入するべきではないとした考え方でもあります。
お友達の多い人は、このアドラーの提唱する課題の分離をしているとはとてもではありませんが言えないような人ばかりではないでしょうか?
また、アドラーは承認欲求を過度に持つことも、他人の顔色を伺ってはその相手の求める自分を演じてしまい、他人の人生を生きることになる原因になってしまうとしています。
自分と他人の課題を分離、それから承認欲求を過度に持ちすぎてしまうと、自分らしく自分の人生を生きることができません。
あなたを幸せにしてくれるのは、あなただけです。
プライドが高過ぎて、他人から良く思われたいとばかり考えていると、それはそれで他人の求める偶像を追いかけることになってしまい、本来のあなたの望むあり方とは異なる目的を達成しようと空回りしてしまう原因にもなりかねません。
周りとのお付き合いも必要になることもあるかもしれませんが、他人は他人、自分は自分と割り切れれば適度な距離感を見出すこともできます。
結論としましては、無理に他人に合わせる必要も、友達を持つ必要も無いと思います。
あなたらしさを失わず、自分の生きやすいように生きましょう。