アドラー心理学サロンです。
今回は、陰口や悪口を言うことのデメリットについてご説明致します。
他人の陰口や悪口を言っては誰かをバカにして見下すことは、何一つメリットが無いのはもちろんのこと、逆に自分で自分の首を絞めていることになります。
以前より、人を叩くことは自傷行為と同じことであると繰り返し発信してきました。
それは、リアルやネットに関わらず、SNSでも同様です。
どういうことかと言いますと、人の陰口や悪口を言う人には強い劣等感が潜んでおり、その劣等感を耐えきれなくなって他人を攻撃して自分には価値があるのだと相対的に理解したいと言う目的が背景にあるからです。
人には、多かれ少なかれ今よりも良い状態にありたいという生得的な欲求である「優越性の追求」という性質があるとアドラーは言及しております。
つまり、このアドラーの「優越性の追求」という欲求がある限り、人は劣等感からは逃れることができないということになります。
人は、この劣等感を克服しながらこれまで長い年月をかけて文明を進歩させてより利便性の高い社会を実現してきたとアドラーは言います。
アドラーは、劣等感の取り扱い方によって人生は大きく変わると言っております。劣等感を前向きに克服することができれば、本当の意味であなたは現状よりもより良い状態になることができ、陰口や悪口などのを言って安易に劣等感を穴埋めしてしまうと向上はおろか、成長の機会を失ってより強い劣等感に苛まれるようになります。
陰口や悪口を言ったりして他人を見下したりする不健全な努力によって、自分の劣等感を穴埋めする悪癖が見に染み付いてしまうと、前向きな努力をして本当の意味で自分を向上させることができず、何の成長もしないまま時だけが過ぎてしまう危険性があるからです。
それだけではなく、陰口や悪口を言っては劣等感を穴埋めしようとする人には前向きで成長意欲のある人は離れて行ってしまいます。
そうなると、前述の通り成長機会を外部的にも失うことになります。また、人には自分と近しい人と仲良くなりやすい性質がありますので、同じような仲間が集まってしまいます。
そうなると、仲間がいる安心感がプラスされてしまい、ますます前向きな努力を行う勇気が削がれていってしまい、抜け出せなくなってしまいます。
おまけに、陰口や悪口は言えばいうほど、これから先の自分の成長可能性自体を潰してしまうことになります。
陰口や悪口で誰かを否定してしまうと、その人のやっていることに興味があったり、可能性を感じていても、その人と同じことができなくなってしまいます。
人には、自分の言ったことと、自分の行動の整合性を揃えようとする「認知的不協和」という自己矛盾を解消しようとする性質があります。
つまり、陰口や悪口は他人を批判しているようで単に自分の成長可能性を否定して、未来を閉ざしていることにもなるのです。
そもそも、陰口や悪口を言うことで仲良くなった仲間なんて何の価値も無い仲間です。仲間を平気で裏切って、そのグループの中で誰かが標的になるところを見たことがありませんか?
自分の身を守る為なら、平気で他人を裏切るような人間の集まりでもあるのです。
そんな自傷クラブからはさっさと身を引いて、一歩ずつでもいいので前を向くようにして行きましょう。