アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご掲載致します。
今回のご相談は、なぜか関わる人を苛立たせてしまい、人と良い関係を築けないとのお悩みです。
アドラーの観点から、人と良い関係を持てるようにする方法、嫌われても自分らしく生きる方法について解説させて頂きました。
個人情報に関しましては、一部ぼかします。
あなたの悩みの解決に、本記事が役立ちましたら望外の喜びです。
Q1. ご相談
【ご相談フォーム】
・年齢(年代でも可) 40代
・性別 女性
・職業 主婦
・今後どうありたいのか
気疲れしない友人と時間を共有したい。
人から反感を買いたくない。
穏やかで優しい人になりたい。
・ご相談内容
リアルの人、SNSで知り合った人、とにかくトラブルになります。
家族は大丈夫なのですが、独身の時に親とはぶつかってきました。
家族で出掛けていて、なるべく自分を目立たないようにしていても、何故か私だけ文句を言われたりトラブルになります。
家族もそれを見てなんでだろう…といいます。
SNSでは仲良く話しているフォロワーさんではない第三者が突然出てきて、私が話しているフォロワーさんに失礼だから謝りなさいみたいなことになります。
フォロワーさんはなにも思わなかったそうで、その怒りを買った人をなだめていましたが、私のフォロワーではないし怖くてブロックしました。
和気あいあいと話していても、皆で同調して同じことを書いたり話したりしても、どうも私だけ反感を一部の人に買ってしまいます。
結果、ブロックや、リアルの場合はラインをしなくなったり会わなくなったり疎遠になります。
仲良くなりたいです。
友達と呼べる人も欲しいです。
・問題だと思う点
私と誰かが仲良くなると不満を抱く人がでてくる。
私の書き方、話し方に癖があり人に反感を買ってしまうのか。
私は直ぐ苛立つ性格であり、それを押さえながら表面的に仲良くなって、そこを糸口に深いお付き合いやグループにいれてもらいたいと思うことがあつかましいのか。
悩みます…。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
どんな状況でどんな発言をして、周りの人間の反感を買ってしまっているのかが分からないので具体的なことはご案内できませんが、それはそれで良いと思います。
ただ、すぐに苛立ってしまう性格を変えれば、たしかに仲良くなれるかもしれません。苛立ちを感じやすい人は、本人の気付かぬまま相手にそれを感じさせてしまうものです。
アドラーは性格はこの世を去る1日、2日前までなら変えられると言っております。
すぐに苛立ってしまう性格であるとのことですが、アドラーは感情には本人も気づかない何らかの目的が背景に存在しているとしています。苛立ちの主な目的は、他人を思い通りに操作したい、物事を思い通りにしたいという「支配」が目的になっている可能性があります。
人の性格は、こうした感情の目的が複雑に絡み合う問題であり、一つ一つの自分の感情と向き合い、その目的を理解して代替策を持つようにすれば解消できます。
たとえば、他人が自分の思い通りにならない場合には、他人が何をどうするのかは他人の課題であり、自分では介入できないので軽く諭す程度にしてどうにもならないなら仕方ないと割り切るようにして感情を整理するなどです。
こうした自分の感情のパターンは、頭の中だけではなかなか整理が付かないことも多いのでわ、自分の感情日記のようなものを付けて、自分がいつ、どんな時によろしくない感情を抱くのかを記録して、ご自身の中でこういう時はこうする、こういう場合にはこう考えるようにするなどと対策を事前にしてしまいましょう。
ご自身の中で、グループに入りたい、みんなと
仲良くなりたいというお気持ちがあるようなので、こんな話は微妙ですがあなたに悪いことを言っている自覚や後ろめたい思いが無いのならそのまま振舞っても良いと思います。
あるがまま振る舞い、それでも自分と仲良くしてくれる人とだけ仲良くしていくのも生き方の一つです。ただ、アドラーは他人への貢献、つまり周囲の人たちを自分を犠牲にしない範囲で、承認欲求からくるお礼をしてもらいたいなどの下心を持たずに貢献して、自己満足による貢献感を持つことは幸せに生きる為に、また所属感を得て自分の居場所を確保する為に大切なのだと提唱しております。
自分らしくわがままに、自己中心的に振る舞うのではなく、周囲の人たちへの幸せを願い、貢献する姿勢だけは忘れないで下さい。