一対一で上司や先輩から怒られる時と、他の同僚や先輩、後輩が見ている前で怒られる時では、同じ言葉でもあなたの心境は大きく異なります。
みんなの前で怒られるよりは、一対一で怒られている時の方がはるかに冷静に相手の言葉を受け取れることでしょう。
特にみんなの前で怒られるのは、精神的な苦痛も大きいことでしょう。
「みんな見ている前で恥ずかしい」
「これじゃ面子がある潰れだ」
「周りからバカにされてしまう」
こうした様々な気持ちが渦巻いて、怒りや悲しみ、恥ずかしさに苦しめられてしまいます。
このように、みんなの前で怒られたり失敗してしまった場合には、下記の二つの対処策があります。
・反論しない
・開き直る
「みんな見てる前で、このまま言わせておけるか!」なんて考えては、反論したりと口ごたえをしてしまう人がおりますが、火に油を注ぐだけの結果になってしまうことがほとんどです。
本当に相手の勘違いであり、説明すれば納得してくれるようなことであったり、話を聞く耳を持っている相手なら別ですが、基本的には相手の怒りが落ち着くまで反省の態度を表しておく方が余計なことを言われずに済みますので得策です。
また、良い意味で開き直ってしまうのも良い手段の一つです。
みんなの前で怒鳴られようと、「こんな失敗は誰にでもありえるし、人は案外他人のことなんて思うほど興味ないし大丈夫さ!」と自分に言い聞かせては深く考えすぎないようにすれば、周りもあなたが怒られている時もその後も気にかけてもないあなたを見て、「私だったら、みんなの前であんな事言われたら落ち込むのにすごい人だなー」なんて逆に尊敬されてしまうかもしれません。
みんなの前で怒られたのなら余計なことはせずに冷静に話を聞き、深く考えないで気にしないようにしましょう。
そもそも、みんなの前で叱りつけるような上司や先輩は配慮があまりにも足らない人です。
あなたが常にミスを続けたりしているのでないなら、聞き流すくらいでも良いと思います。
アドラーは他人と自分の課題を区別して、他人がどう思おうが気にしても仕方ないと考えるスタンスを主張しておりますが、それだけだとなかなか難しい時もあると思いましたので、こうした趣旨の記事も書いてみました(笑)
アドラーは過度な承認欲求を持つことを激しく批判している心理学者であり、たしかにその通りなのですがこの「多少の承認欲求」が曲者ですよね(笑)