あなたはこれまで、仲の良かった友達や恋人から嘘をつかれていたことはありませんでしたか?
親しくしている人に「嘘をつかれていた」と気付くと、嘘をつかれていたあなたは酷い悲しさや怒り、悔しさを味わうことになります。
本記事では、嘘をつかれていたと知った時にどんな考え方をして、混乱した心を落ち着けていくのかその方法についてご説明致します。
嘘というと、救いようの無い程に悪意に満ちた害悪でしかないような印象を多くの人達は受けます。
しかし、この嘘には善意の嘘と悪意の嘘の二種類があります。もし、相手があなたに対してついた嘘が善意からのものであったのなら、あなたの心の動揺は収まります。
職場で、ある時「あなたのやったミスなんて誰も気にしてないよ、だからそんなに落ち込むことないさ!」と励まされたとします。
しかし、あなたは職場の上司や先輩からの仕事の信頼を実際には失っていることを知らされたとします。
そうなると、あなたは「誰も気にしてないとか適当な嘘をつかれた!」と腹が立つこともあるかもしれません。
しかし、あなたを励ましたり人はあなたを騙そうとした訳ではなく、落ち込んだあなたを励まそうという目的とあなたに余計な心配をしないで頑張れるようになって欲しいという思いやりから嘘をついたのです。
つまり、悪意ではなく、善意からの嘘だったのです。世の中、正直でいるだけでは難しいこともあります。
確かにどこの誰とも分からないようなは人からつかれる嘘には、悪意があることも多いと思いますが、あなたの身近な人がつく嘘はあなたを傷付けないようにという思いやりからくるものがほとんどです。
アドラーは人間はそれぞれが意味づけした世界に住んでいるとしており、そのフィルターを通して世界を見ているとしています。
あなたが他人の嘘を悪意あるものだと意味づけすれば、その嘘が思いやりからくるものであってもあなたは怒りや悲しみばかりが先行してしまいます。
ただ、嘘を何でついたのか?他人がどんな意図で嘘をついていたのか、その背景を知ろうとすればこの意味づけをあなたの中で変えることができます。
アドラーの言及する意味づけを、あなたがつかれた嘘に対して変えることで、その嘘は善意に変わります。
相手が自分を思いやってくれていて、配慮をした上で「嘘をついてくれていた」と知れば、身近な人からの嘘は特に人間的な温かみを感じることができて、むしろより親密度を深めることができるかもしれません。