本記事では、他人からの期待に無理して応えようとしては辛い思いをして苦しまれている方、または期待していた反応を返してもらえず、もどかしい気持ちを感じた時にどう考えれば良いのかをご説明致します。
多くの人は、他人に勝手な期待をして勝手に失望しています。
「~してあげたのに何で?」、「こんなに良くしてあげたのに何なんだろう?」なんて思ってしまっています。
アドラーは他人と自分の課題の分離をすることを推奨しております。
誰が何をどのようにあなたに期待していようと、その勝手な期待に応えるのかどうかはあなたの課題であり、相手の課題ではありません。
他人の期待に応える為に、あなたが自分を犠牲にする義務も義理もありません。
あなたが期待に応えなかったとして、相手があなたをどう思うのかは、勝手な期待をした相手の課題であり、あなたの課題ではありませんので気にすることはありません。
もちろん人間は1人では生きていけませんし、時には他人を頼ることも必要です。しかし、相手に勝ってに期待しては、その見返りを求めるのは単なる「依存」です。
「見返り」は求めてもいけませんし、縛られてもいけません。
誰かに認めてもらおうと、その相手の期待に沿うこと自体が承認欲求を満たそうとしていることになります。
人によっては、特に会社などではそうした承認欲求につけ込んであなたを搾取しようとする人もおりますので注意が必要です。
アドラーは強すぎる承認欲求を持つと本来の自分を見失い、他人の求めるがまま生きることになって満たされない人生を送ることになる危険性があるとしてします。
あなたはあなたの人生を、自分の価値観で生きることができるのです。他人の価値観や要求に応えることで自分の気持ちを満たそうとしてはいけません。
あなたは他人に好かれる為に生きている訳ではなく、自分の幸せの為に生きているのですから。
他人の期待に応えて、認めてもらうことで承認欲求を満たすことは自分の人生を他人に譲り渡していることになります。
組織の中でのマナーや規律としての指揮命令に従うことや評価を得ることと、本来の自分の欲求は割り切って区別しておきましょう。
貢献感というのは、あなたの中で感じることです。あなた自身が他人を思い遣って、周囲の人達にとって喜ばしいであろうことを考えならが実践して、あなたの中で貢献感を得ることが大切なのです。