あなたは人前で話す時、緊張して頭の中が真っ白になった経験はありませんか?
「就職の面接の時」
「大勢の前でスピーチをする時」
このような場面であれば、多くの人達はガチガチに緊張してしまいます。こうした場面で、どうしたら緊張しないでいられるのか?という疑問やお悩みは誰でも一度は持たれたことがあると思います。
このような、普通であれば緊張してしまうような場面でも心を落ち着けてことに当たるためには「自己暗示」をすることが非常に効果的です。
「大丈夫!なるようになるさ!」
「人は基本的に、自分が思うほど自分のことなんて見ていない」
「落ち着け!、落ち着いてやればできるさ!」
こんなポジティブな言葉を自分にかけることで、ポジティブな自己暗示を自分自身にかけることができます。
心からそのように信じ込んで、自分を疑わずに自分に言い聞かせてしまいましょう。本番の前日や直前に、瞑想にふけるようにしてこうした自己暗示の言葉を自分に言い聞かせましょう。
言葉には言霊が宿っていると言われており、ポジティブな言葉が飛び交う中にいればあなたの心持ちは前向きになりますし、ネガティブな言葉が飛び交う中にいればあなたの心持ちは後ろ向きに偏ります。
これは抗いようのない人間の性のようなものであり、アドラーは潜在意識といった区別はせずに全体を通して一つの人間という見方をしております。
しかし、心理学的には言葉は潜在意識に強く作用して、心理状態に大きな影響を及ぼすとされています。
脳科学の専門家も、人間の脳は言葉による暗示に容易にかかりやすいという研究結果を発表しております。
つまり、心理学的にも医学的にも、良い意味にも悪い意味にも人間は暗示にかかりやすいのです。
本番の前に「失敗したらどうしよう…みんなの前で大恥を晒すことになるかも…」なんて心配ばかりしていれば悪い意味で暗示がかかってしまいます。
そんなネガティブな自己暗示によって、ネガティブ思考になってしまうと動揺してしまい本当に失敗してしまう危険性が非常に高まります。
つまり、「人前で緊張しやすい人」、「本番で緊張しやすい人」は悪い意味で自己暗示をかけてしまう癖のある人間であるとも言えます。
アドラーは、人間はそれぞれの主観というフィルターを通してでしか世界を見ることはできないとしています。
どうせならポジティブな自己暗示がかけられるように、ポジティブな主観を通して世の中を見るようにした方が何事も上手く行きやすいのです。