アドラー心理学サロン

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頑張ってるのに、誰も認めてくれない…

アドラーは過度な承認欲求を持つことは、自分のやりたいことができずに本来の自分の人生を送ることができなくなる危険性があるとして厳しく批判しました。


強く承認欲求を持ってしまうと、自分よりも他人の意見や考え方を優先するようになってしまい、誰かから認めてもらうことや褒めてもらうことを目的に他人の人生を送るようになってしまう可能性があるからです。


ただ、このアドラーの承認欲求の否定の考え方について、多くの方は疑問符をつけては苦しみます。


あまりお礼を言ってもらったり、認めてもらえなさそうなこととして無償の奉仕である家事が挙げられます。


特に女性が行うことの多い家事ですが、多くの女性は「誰からもありがとうと言ってもらうこともなく、ひたすらにやりたくもない家事をやるハメになっている」と捉えています。


たしかに、ご主人様であれ、子供達であれ、家事をしているお母さんの頑張りにありがとうと言ってくれる人は少数派ですし、言ってくれたとしてもそれは日常的なものではなく、何らかの記念日等の特別な日くらいであったりします。


アドラーは過度な承認欲求を持つことを否定はしておりますが、承認欲求自体は完璧に捨て去ることはできません。


誰からも感謝の言葉を得られず、認めてもらうことや、褒めてもらうことすら叶わない時、時には「自分は何の為に頑張っているのだろう」と考えて虚しさを感じて何もかも放り出したくなることもあると思います。


一つの考え方としてですが、こんな時には「みんな言葉にしなくても心の中で感謝している」と信じてみましょう。


日常的なことだと特に、毎回お礼を言うというよりは当たり前のようになってしまうこともあります。


ただ、他人にやってもらっているという思いは、当然のように態度には表していても必ずあります。


特に日本人は言葉で感謝を伝えることを照れ臭いと感じて、苦手としている人も多いのです。


「心の中では感謝の念を持ってくれている」と信じることであなたは心の平穏を保つことができます。


心を乱して頑張るより、安心感を持って頑張っていく方が日常生活をスムーズに過ごすことができます。


アドラーの共同体感覚の考え方にも、この考え方が通じるところがあります。


アドラーは他者貢献に見返りを求めることは、強い承認欲求を生じさせる原因であるとして批判しております。


つまり、自分が他人に尽くした見返りとして、お礼の言葉や感謝の気持ちを求めることを否定しているのです。


他者貢献には自分の中の貢献感が大切であるとしており、自分の行いが他人の役に立っているのだという感覚が、自分がそこにいても良いという所属感を得ることにつながり、誰かが喜んでくれていると考えることが他者貢献のモチベーションになると考えております。


つまり、直接的な感謝の言葉ではなく、「誰かがどこかのタイミングで、自分のやってあげたことで喜んでくれている」と信じることも言い換えれば「感謝してくれているだろう」と信じることと通じる点があります。


「心の中で感謝してくれている」、「喜んでくれている」どちらでも良いと思いますが、自分の安心感がより高まる捉え方をしてみると良いでしょう。