ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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価値観は違うからこそ価値があるんですよ❗️

アドラー心理学サロンです。


今回は他人との価値観の違いについて、どのように捉えていくと良いのか書いていきます。


友達と会話していて意見が食い違った時に相手に対して同調を求めたり、逆に同調を求められたことのあるご経験はありませんか?


基本的に、仕事などで何か決めなくてはならないテーマがあるのなら別ですが、議論なんて平行線でいいんです。


日本人は特に、意見の違いとその人のことが好きか嫌いかをごっちゃにしてしまいがちですよね。


もちろん、「この考え方もあるんじゃない?」などと議論することも大切です。


しかし、好き嫌いの感情を持ち出してしまうと、単なる口論にしかなりません。


「あなたの考え方が気に入らない」、「自分の意見を認めさせたい」という目的での議論に感情が持ち出されるとなりがちです。


そうなると、どちらかが同調するか、喧嘩別れするかしか無くなってしまいます。


日本は集団の和を乱さないようにする村社会気質がありみんなと同じであること、つまり世間といった多数派に同調することを良しとする風潮があり、その平均値から逸脱した価値観を排除しようとする傾向があります。


この傾向が、個人の価値観にまで影響を及ぼし「みんなこう言っているよ、そう言っているのはあなただけですよ」と多数派への同調が当たり前であるという認識を持たせてしまいます。


この傾向は、強弱の違いはあれど世界共通ではありますが、わざわざ同調しなくても相手が攻撃的であったり、同調を求めてくるような人であれば深く関わらないようにしましょう。


そもそも、意見が食い違ったとしても、その人のことまで嫌いになる必要はありません。


価値観の違いなんて当たり前のことで揉める必要はありませんし、アドラーの課題の分離をすれば、どう思われるかなんて他人の課題であってあなたの課題ではありません。


アドラーの観点では、どんな立場であっても自分が主張すべきはしっかしと主張しないと自分のものではない価値観に振り回されるだけでだけです。


自分の意見を大切にする、自己主張すべきとはいえ、言ってはいいことと悪いことは存在しますし、マナーとして守るべきものもあります。


相手をわざわざ不快にするような、たとえばブサイクな人に「ブサイクですね」なんて言ってはいけませんし、周りが楽しそうにしているのにつまらなそうにするのは単なる失礼です。


相手がブサイクかどうかがあなたに関係することはありませんし、相手がブサイクなのが気に入らない、みんなが楽しそうにしている中でつまらなそうにするくらいなら離れましょう。


アドラーは他人との相互理解を薦めており、相手を独立した人間として認めるべきだとしています。


しかし、残念なことに相手にその気が無いのなら、相互理解を図ろうとしてもあなたが消耗するだけです。


嫌いな人や苦手な人と関わらないようにすることも自分の幸せに追求するのに大切なことです。


相手から何を言われようと、それをスルーできるようにしたり、距離を取ろうとしたりすることは自分でできることであり、他人に不満を持って文句をつけたり、気分を悪くして相手の悪いところをグルグルと考えていること自体が「甘え」であり他人への「依存」とも捉えられます。


他人のことなんて、基本的に放っておけばいいのです。相手が困っている時に助けてあげたりする「人への優しさ」は決して忘れてはいけませんが、ごちゃごちゃと気に入らない他人の考え方やあり方について考えているのは時間の無駄です。


他人のあり方なんて、あなたの人生にはこれっぽっちも関わりの無いことです。


「相手が何を考えているのか?」、「自分をどう思っているのか?」なんてことに関わり合っては自分の人生がおざなりになるなんて、すごくもったいないですよ。


それに、価値観は異なるからこそ価値があるのです。


価値観が違うからこそ、自分の価値観を見直したり、深めたりするきっかけにもできます。


それに、価値観の違いを知ることは、相手との関係を深めたり改めたりするきっかけにもなります。


とりあえず否定もせず、同調することが相手への思いやりだと思い込んでいる人は多いと思いますが、相手の価値観をしっかりと理解しようともせずにそれがなんで思いやりになるのでしょうか?


相手と意見が食い違った時に、適当に同調してなんとなく分かったふりをして流したりすること、しっかりと相手の話を聞いて相手の価値観を知ろうとするのでは、どちらがその人と向き合って関係を深めたり、思いやろうとしているのかは一目瞭然です。


似た価値観の人間と、なんとなく同調して結束しているだけでは人間関係の維持しかできませんし、あなたという人間を認めようとしない人達と、そもそも仲良くなる必要なんてありません。


嫌われたくないから、取り敢えず和の中に居たいからって、自分の意見を言わないでおいたり、自分のやりたいことをやらないのは間違っています。


どんなことを言ってもやっても、必ず反対意見は出てきます。アドラーの課題の分離を徹底して、他人と自分の課題を分離して必要以上に他人に関わり合いすぎないようにすることも大切です。