アドラー心理学サロンです。
「断ったら嫌われてしまうかもしれない…」
「相手の気分を悪くさせてしまうかもしれない…」
そんなことを考えては、他人からの無理なお願いを引き受けてしまっていたりしませんか?
きちんと断れないと、「残業」、「行きたくない飲み会」、「嫌なこと」に、あなたの一度きりの人生の大切な時間がすり減らされてしまいます。
特に上司からの残業のお願いや、お近所付き合い為のランチなどを断ると、昇進や今後の関係に響くと考えられていたりしませんか?
確かに、ある程度は気にする必要がある時もありますが、職場でもご近所でも、その中で中心となる人は「付き合いの良い人」ではなく、「役割を果たせる人」ではありませんか?
実は断れない人は、自分が本当にやりたいことに集中することができておらず、やりたいことに時間もエネルギーも十分に注げていないのです。
心理学者アドラーは、他人からの承認を求めれば、自分のやりたいことができずに自分を優先できずに自分の人生よりも、他人を優先した他人の人生を生きることになってしまうとして、「承認欲求の否定」を提唱しました。
このアドラーの言う「承認欲求の否定」を実践できていないと、病気になったりしてから始めて断るような状態となりますので、他人の為に生きて、他人の人生を生きることになってしまいます。
そこまでいくと、やはり不幸な人生を送ることになってしまうと言えます。
断ることは、むしろメリットしか無いのです。
断れる人は自分のやりたいことに十分にエネルギーを注ぐことができますので、しっかりと結果を出すことができます。
そうして自分のことに集中できる人は、それなりの能力も身に付きますのでその分野については一定の成果を上げられるようにもなれます。
他人からのお願いごとや、評価にばかり踊らされてばかりいても、意思が弱くて単なる扱いやすい人にしかなれません。
扱いやすいだけの人は、他人にダシに使われてしまうだけで結果を出すことができません。
もちろん、本当に相手が困っている時や、自分がどうしても必要とされる場面であまり断り過ぎるのは自分勝手で期待できない人になってしまう可能性が高くなります。
しかし、無闇にどんな時も相手の都合に合わせたり、相手の求めるがままに応じていてはいけません。
あなたにはあなたの人生があり、あなたには自分のやりたいこと、力を入れたいことがあるのです。
どうしても断りにくいのなら、自分の中で物事の優先順位を決めておきましょう。
あなたが土日は何を優先するのか、どんな仕事を優先するのか、19時以降は残業しないで帰宅する、人がどうしても足りない時には2回お願いされたら1回は応じるなど、自分ルールを決めてしまいましょう。
そのルールに反しないレベルであれば相手からの要求には応じるけれども、それ以上は応じないようにすることで、自分のやることを自分でコントロールすることができますので、他人に振り回されることが無くなります。
どうしても断れないのなら、心理学的に実証される謝り方を実践してみましょう。
それは、こちらの流れです。
「謝り→理由を説明→断り→代替案」
最初に謝って、相手の気持ちを落ち着かせます。それから理由を説明して理解してもらい、断るのです。
できれば、そこで「~時までなら」や「~曜日なら」と代替案を伝えることで、思いやる気持ちがあることを伝えれば相手も失望感を受けることは無くなり、誠実な「お断り」をすることができます。
それでも口うるさいことを言ってくるような上司がいるのなら、その会社はあなたを捨て駒のように扱っている可能性があるので転職を検討した方が良いかもしれませんね。
どうしても合わない人や会社は存在します。
何より大切なのは、あなたが自分の人生を生きることです。
あなたの人生なのに、誰があなたの人生を代わりに生きられますか?
アドラーの課題の分離の考え方も取り入れて、他人が自分をどう思うのかは他人の課題であり自分の課題ではないのでどうにもならない。
自分の課題には他人を絶対に介入させないようにしよう!と考えることも自分の人生を生きる為には必要です。