アドラー心理学サロンです。
あなたは会社や学校で、大して好きでもなく、そこまで関わりたくもないような人にに一方的に好かれて困惑したご経験はありませんか?
今回は、関わりたくない人に一方的に好かれてしまった場合にどう考えて、どのように距離を取るべきなのかアドラーの観点から解説させて頂きます。
結論から言うと、勝手に自分を好きになってきた人と仲良くなる必要はありません。
アドラーの課題の分離の考え方は、下記のようなものです。
「他人が自分をどう思うのかは他人の課題であり、自分の課題ではないため介入できません。また、他人に自分の課題への介入をさせてもいけません」
このアドラーの課題の分離は、他人からどう思われるのかを気にしたり、他人を観察してばかりいる日本人には強い衝撃を与え、人の目を気にして自分らしくいられない人々を救いました。
ただ、多くの人達はこのアドラーの考え方を「人から嫌われても気にすることはないんだ!」という気づきを得ることはできても、それ以外の気づきを得ることはできていない人が多いようです。
アドラーの課題の分離は、「他人からどう思われるか?」それはあなたには関係無いという視点であり、好きでもない人に一方的に好かれてしまった場合にも応用できます。
好かれても、相手に迎合するのかしないのかは、他人の課題ではなくあなたの課題です。
もちろん、無下に突っぱねてしまうのはよろしくありませんが、それは好かれている場合、嫌われている場合も含めてどんな状況でも共通です。
あなたが関わりたくないのなら、その人とはそっと距離を取りましょう。
話しかけられても反応を鈍くしたり、返信を遅らせたりと、相手に感づかせるようにしていく方が穏便だと思われますが、人の感じ方については個人差が強く現れます。
「悪いけど、今のところは、あなたとそこまで仲良くなろうとは思えないんだ」とさり気無く言葉にして伝えないといけないこともあります。
どんな時にも忘れないで頂きたいのは、他人の希望を叶える為にあなたは生きているのではなく、自分の希望を叶える為にあなたは生きているということです。
好きになってくれても、それがあなたの重荷であるならば、それは他人に自分の課題への介入を許してしまっていることになります。
自分が関わりたくない人と、無理して仲良くなる必要はありません。
他人にどう思われるのかなんて、大して重要ではありません。
重要なのは、あなたがどうしたいのかです。
みんなと上手くやることよりも、誰かを失望させないようにするよりも、あなたが満足できるのかどうかです。
他人に求められたことよりも、自分が求めていることを追求しましょう。