アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご掲載致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。
今回のご相談は、感謝すべきことを感謝せずに、承認欲求や優越感を持つのはおかしいのではないか?とのお悩みです。
アドラーの課題の分離の考え方をベースとして、他人と自分を区別して他人に振り回されないようにする方法について解説させて頂きました。
あなたの悩みの解決に、本記事が少しでも役立てましたら幸いです。
Q1. ご相談
①30代半ば
②男。
③失業中。
④相談事というよりかは、「お客様は、待ってはくれないものだ!」ということについて、質問したいです。
⑤単刀直入に質問しますが、「お客様は、待ってはくれないものだ!」という理屈は、アドラー心理学で言い換えますと、1つの承認欲求であり、1つの優越感であるでしょうか?
どうして僕は、そのように質問したいのかと言いますと、僕は昨年、アドラー心理学を学び始めて以来、少しずつ自由に生きるようになっています。ですので、僕が幸せになる為、人に良いエネルギーを分かち合う為に、新しい会社へ就職した後は、悔いの無い人生を送って行こうと思います。たとえ、上司の一方的な都合で、会社を解雇されたとしても、です。
例えばですが、Amazonで品物を購入する際、指定した日にち通りに、品物が届いていないとします。そこでですが、「お客様は、待ってはくれないものだ!」という理屈として、「どうして、予定通りに届いていないのか?」という不満を抱くこと自体、承認欲求も優越感も、自分自分が一方的に抱くことになってしまうと思います。
それに、上記の2つは、自ら一方的に苦しめることになってしまうと思います。品物を届ける社員も、同じ「人間」ですので、悪天候、体調不良、急用などで、予定通りに仕事出来ないこともあります。それで僕は、そのような社員に対し、「品物を、予定通りに届けようとしてくれるだけでも、ありがとう。」として、感謝しなければいけないと思います。
仮に僕が、1つの会社にて、お客様から依頼された仕事を、予定通りに終わらず、上司からボロクソに非難されたとします。だからといって僕は、いたずらに残業することも、休日返上することも、極力考えないようにしなければいけないと思います。和を乱してはいけない為なのか、日本人は昔から、意味の無いを責任感を持つことにより、自ら一方的に苦しめていると思います。
話はぶっ飛びますが、2005年のある日、あるアニメでの声優交代が余儀無くされて以来、多くのファンからのクレームが殺到されました。多くのファンは、そのような事柄に対し、「悪いのは全て、原作者、製作スタッフだ!」という承認欲求、及び優越感を抱いていると思います。僕は今でも、「2008年に、原作の最終回まで、無事にアニメ化してくれただけでも、ありがとう。」という心境であります。
以上を持ちまして、ブログの管理人様、この際、辛辣なことでも良いので、色々と回答して下されば、僕は幸いです。アドラー心理学として、色々と質問し、色々と相談することにより、人々全てが、より幸せに生きて行けると良いですね。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
おっしゃることについて、ご自身の中でのべき論が少し強いように感じました。
アドラーの課題の分離について、この場合はどんな解釈になるのかを見ていきましょう。
アドラーは、他人が自分をどう思うのかはその人の課題であって自分の課題ではないので、他人の課題に介入してはいけないとしています。
自分と他人の課題の分離をしようというアドラーの代表的な考え方ですね。
アドラーの課題の分離が、承認欲求や優越感をどう捉えるのかについてもベースとなります。
社会には様々な立場があり、今回の例ならば荷物を配達する側、荷物を届けてもらう側がいたとします。
何で予定通りに配達されないんだ!と思うことは優越感や承認欲求とは関係無く、荷物を届けてもらう立場としては当然の権利を受け取れていない状態となります。
それならば、予定通りに配達してもらおうとすることは特に承認欲求や優越感とは関係の無い話となります。
また、配達側の気持ちを忖度するしない、相手の行いに感謝するしないも、その人の課題となります。
あまり「こうあるべきなんだ!」と考え過ぎても他人の課題なので仕方ない部分でもあります。
あなたが正しいと思うことは、他人にとっては間違っていることはよくある事です。
自分の正義の反対は、必ずしも悪ではなく他人の正義であることもあるのです。
アドラーの課題の分離をしっかりと意識して、他人のことで自分の気分を左右させないようにすることも、幸せに生きていくには必要ないスキルです。
あなたの持つ感謝の気持ちは大変素晴らしいと思いますし、否定する意図はもちろんございませんが、他人と自分を区別できていないと苦労してしまうのは自分です。