アドラー心理学サロンです。
最初にお伝えしておきたいことがあります。
親がどれだけ悲しもうが、あなたには何の関係もありません。
あなたは何かやりたいことをしようとする時に「親は何て言うのかな?」、「親が悲しむだろうな…」なんて考えては足踏みしてしまったりしていませんか?
親の期待に応えようとしてしまう、親を悲しませないようにとばかり考えてしまい、本来の自分を抑えつけてしまい、自分のやりたいこと、自分の可能性を潰してしまう人は非常に多いです。
親と自分を切り離して、アドラーの考え方を基に本来の自分の人生を生きる術を本記事ではご紹介させて頂きます。
あなたにやりたいことがあるのなら、やりたいことをやればいいのです。
自分のやったことは、すべて自分で責任を取らなくてはならない。親の話を聞かずに自分のやりたいことをやるのには相応の覚悟が必要なんだ…
、とこんな風に重苦しく考えていたりはしませんか?
あなたの人生なのですから、自分の生き方はあなたが決めれば良いのです。
それに、親の言うことを聞いていれば、自分のやったことの責任を取らなくてもいいなんてことはありえません。
あなたが幼い内には、もちろん親は親の課題としてあなたの失敗を自分の失敗のように扱って対処してくれていたこともあったと思います。
あなたが成長した今でも、もちろん親はあなたの失敗を肩代わりしたり、手助けしてくれたりすることもあると思います。
しかし、そもそもあなたの人生の責任は、親の言うことを聞く聞かない以前にあなたにしか取れません。
あなただって、親の人生の責任を全て引き受けることなんてできませんよね?
自分の意向とは異なる、親の期待に沿って生きて、あなたは人生に満足できますか?
アドラーの課題の分離を応用して、親子関係について見直してみましょう。
親が自分をどう思うのかは親の課題であり、自分の課題ではありません。親が自分をどう思うのかを気にすることは、親の課題への介入になってしまいます。
親はあなたの課題に介入するべきではありませんし、あなたも親の課題に介入すべきではないのです。
あなたが最終的に自分の人生に満足できるのかどうかがポイントなのです。
もちろん、時には親の意向が自分の希望と合致することもあるかもしれませんが、あなたが親の期待に応えようとしたり、親に認められたり、褒めてもらえるように生きることは、他人の人生を生きることになってしまいます。
親といえども、他人です。
親は、あなたと一心同体なのではなく、あなたの一番身近な他人なのです。
ここで、アドラーの提唱している「承認欲求の否定」を考えてみましょう。
アドラーは、承認欲求を強く持ち過ぎれば、他人に認められること自体が目的となってしまい、本来の自分の目的を達成することができずに自分の人生が生きられなくなってしまうと警鐘を鳴らしておりました。
親の期待に応えようとして、自分を縛り付けてはいけません。
親をがっかりさせても、気にすることは無いのです。
あなたは親の所有物ではありません。
親の期待に沿う生き方、親を悲しませないようにする生き方ではなく、自分がどう生きたいのかを優先しましょう。
親はあなたの人生の責任を取ってはくれません。
あなたの人生の責任は、あなたにしか取れません。
しかし、大切なことがあります。
あなたは親の期待に応える必要はありませんが、あなた自身も自分の親に対して期待をしてはいけません。
親は子供を、子供は親を選べません。
親は子に「愛情」という名の「束縛」や「期待」をしてはいけない。
子は親に「信頼」という名の「依存」や「期待」をしてはいけない。
血の繋がった親子といえども、身近な他人なのです。
たとえ、自分の思い通りならなくても、怒ったり、失望してはいけません。
親子関係以前に、人と人との関係に束縛や依存があっては、ありのままの存在を認め合えない、理解し合えない関係になってしまいます。
信頼関係を持つには、ありのままを認め合うこと、その上でより良い関係を持つためにお互いに意見を交換して努力することが大切なのです。