アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご掲載致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。
今回のご相談は、大学入試の際に特待生で合格したと嘘をついてしまい、罪悪感に苛まれて辛いとのお悩みです。
アドラーの観点から、自分のついた嘘をどのように捉えて、どう気持ちを切り替えていくのかご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決に、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。
Q1. ご相談
・年齢 10代後半
・性別 女
・職業 学生
・少しでも心が楽に過ごしたい
・私は大学に入りました。入試の際、特待生試験というものを受けましたが落ちてしまいました。しかし私の友達は特待生試験に受かりました。
ある時友達に、あなたなら特待生試験受かったよねといわれ、私は落ちたと言えませんでした。
友達は私が特待生だと信じていてその友達の先生も信じています。私は嘘をついてしまったことに罪悪感がすごくあり毎日暇さえあればその事ばかり頭で考えてしまします。
・問題だと思う点は私が嘘をついてしまったことです。
A. 回答
アドラー心理学サロンです。
人は時に、罪悪感を持たずに嘘をついてしまうことがあります。
嘘をつくことは、一概に悪いことではありません。
他人を思いやる場合の嘘もあれば、自分を守る為の嘘もあり、それはあなたがどこに罪悪感を感じるのか、どう物事を捉えていたのかどうかで変わります。
心理学者アドラーはこの世界は自分の主観というフィルターを通してでしか、見ることができないとしています。
たしかに、あなたのついた嘘は良いものではないとは思いますが、致命的ではありませんし、些細なものです。
今からでも、「実は私、特待生試験に落ちていて、知られたら見損なわれそうな気がしてつい受かったって言っちゃったの、ごめんね…」と謝っておいた方が良いかもしれません。
あなたが気になって仕方がないのなら、謝った方が良いと思いますよ。そのご友人や先生との距離感次第だとは思いますが。
本質的には友人であれ、先生であれ、人間はどう他人に対して興味なんてないものです。特に基本的には高校生は世界が狭いところがあり、家と学校にしか世界が存在しないので気になるかもしれませんが、大人になるにつれて他人への関心は更に薄まります。
他人の噂や悪口も、結局のところ自分の存在価値を認識する為だけの行為ですので、嘘をついていたと謝るも謝らないも、あなたが特待生がどうかにそもそも興味なんて無いと思います。
先生の立場上、生徒が特待生で受かっているのかどうかは本人の実績に関わるので真実を知りたい気持ちはあるかもしれません。
お辛いようなので、真実を伝えた方がお気持ちは楽になれると思います。