ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【知らないとバカを見る】他人は自分に何の関心も無い事実

アドラー心理学サロンです。

 

メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。


今回のご相談は、人の目が気になってしまい、「常に監視されている」、「変だと思われていないか」が気になって落ち着かない。


アドラーの観点から、人の目を気にせず、ありのままの自分らしく生きられるようにする為の対処方法をご提案させて頂きました。


あなたの悩みの解決に、本記事が少しでも役立つことができましたら望外の喜びです。


Q.ご相談

年齢:20代

性別:女性

職業:学生

 

今後どうありたいのか:人目を気にしすぎないように、自分の課題に集中して生きたい。マスク無しで生きたい。


ご相談内容:

自意識過剰で悩んでいます。中学の時からです。

 

「誰も私の行動なんて注視していない」と、文章としては理解しているものの、中々実感できません。

 

「誰かが監視しているんじゃないか」、「一挙一動を常に見られている」、「顔、笑顔が気持ち悪いと思われているんじゃないか。いや絶対に思われている」などの事を常に考えてしまいます。

 

それ故に学校や人混みへ行くと冷や汗が止まらなくなり、喉が張り付いているような感覚に襲われます。

 

また、自意識過剰を和らげるために常にマスクをつけて生活しています。マスクをつけると自分が隠れられているような気分になり、多少落ち着いていられます。


問題だと思う点:自意識過剰、考えすぎ、など


A. 回答

どうしても人の目が気になってしまい、自分が他人にどう思われているのかで頭を悩ませてしまわれるとのことですね。


自分が思うほどに、他人は自分に興味なんて無いのだとご認識されているようですが、改めて私から言えることはそもそも人は人に興味なんて無いのです。


日本社会は似た者同士で結束して、同じ意見を持って同じ行動を取る人がとても多いのですので、日本人は他人への関心が強すぎると考える人がとても多いのです。


たしかに、表に見える現象としては間違いではないのですが、本人達はみんなと一緒にいることで、自分という存在を集団の中で保とうとしているだけなのです。


つまり、一人でいることで自我を保つことができないので、自分はみんなの中の一人として存在しているのだと、自我を持とうとしているといえます。


つまり、自分の自我を保つ為に、みんなの中にいるだけなのです。多くの人達に、何かを言われて不快な思いをされたご経験があるのかと存じますが、背景にある心理としてはあなたに関心があるのではなく、自分の目的の為の行動なのです。


仮に、あなたがよっぽど特徴的な外見をしていたとしても、他人はあなたに関心なんてありません。


誰かがどれだけ特徴的な外見をしていたところで、そんなこと何の関係も無いからです。


噂話に、他人の特徴的な外見を挙げてしたとしても、それは一瞬のネタにしかなりません。


他人の話をする人の目的というのは「自分は面白いんだよ!」とアピールしていたり、他人のあり方について、良し悪しを評論しては、相手との相対性の中で「自分は価値ある存在なのだ」と認識しようとしているだけなのです。


そんな一瞬のことに、惑わされて生きるのはバカバカしいと感じませんか?


他人から言われた言葉などが気になっているのかもしれませんが、人の話す言葉の意味と、本人が思っている思いは必ずしも一致しません。


言葉というのはあくまでもツールであって、頭の中の概念すべてを表すことができる訳ではありません。


その人の語彙力や表現力、心理状態などにもよって意味が変わってくることもあれば、同じ「馬鹿」という発言でも、それを言いなれている人と言い慣れていない人では言葉の強弱も異なります。


もちろん、それは受け手にとっても同じです。


あなたの中で「こう在りたい」という思いがあるのであれば、他人の言葉や人の目には振り回されず、自分の思うことをやっていきましょう。


少しずつ、いきなりマスクを外すというよりは、人との出会いの場に出向いては、仲良くなった人の前ではマスクを外してみたりと小さな行動をしてみて、その中で自分に「大丈夫!」と思える体験を増やしていきましょう。


あなたのように、主体的にこうして相談したりと改善の為に行動できる人なら必ずできます。


悩んで万全の対策を考えたりするよりは、自分の目的の為に小さな行動を重ねてみましょう。