ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

実用的なアドラー心理学をご紹介しております。TwitterやFacebook、Instagramでも発信しておりますので、是非ご覧下さい。

他人を支配する、たった一つの方法が見つかりました❗️

アドラー心理学サロンです。


これまで、アドラー心理学サロンでは過去と他人を変えることはできないと主張してきました。


一気に論調が変わるようで驚かせてしまうかもしれませんが、他人を変えることはできないことはありません。


ただ、その判断自体は本人が行うことなので、正確に言葉で表すのであれば他人の考えが変わるように促して「きっかけ」を与えることは可能であるということです。


以前にTwitterで頂きましたいわゆる「クソリプ」に、今回の議題を考える上で良い題材となる下記のようなコメントがありました。


クソリプを頂いたツイート内容】

他人が自分をどう思うのかなんてどうにもならないことで悩む必要はありません。

後ろめたいことが無いのなら、他人が自分からどう思われているのかを気にせずに自分のことに集中しましょう。


クソリプ内容】

「女の子が突然、坊主頭にしたら自分をどう思うのかなんて簡単に変えられるでしょう?隙だらけの主張ですね!」


一字一句同じではありませんが、趣旨は同じです。


クソリプと記載してはおりますが、単なる誤解である可能性もあります。


なぜなら、同じ言葉を読んでも聞いても、伝え手と受け手のそれぞれの置かれている状況や心理状態によって、意味が変わって食い違いになることがあるからです。


印象操作と勘違いされているようでした。坊主頭にしたとして、どう思われるのかまで他人の考えを自分の思い通りに変えられると考えているのかもしれません。


または、坊主頭にしたことは他人の自分に対する考えを変えたのではなく、変えるよう諭しているだけだと理解していないのか分かりませんが、こちらの勘違い「クソリプ」によって色々と考えさせられました。


※ちなみに、この人は非常に攻撃的だったことと、他のフォロワー様にまで攻撃的な発言をしていたのでブロックしました。


ただ、今後の発信内容の品質向上のきっかけとなる素晴らしいご返信を頂けたと感謝しております。


他人が自分をどう思うのか、他人の考え自体を変えることはできませんが、変えてもらえるように諭すことはできるのです。


良く、アドラー心理学の課題の分離で勘違いされるポイントがありまして、それは「他人が自分をどう思うのかは他人の課題で、自分の課題ではないから他人と自分は区別して、他人を切り捨てよう」と思っている人が多いことです。


心理学者アドラーは、他人を切り捨てて自分の課題に専念することを推奨している訳ではなく、他人との相互理解と、自分の人生を生きる為に他人と自分の「課題の分離」を推奨しているのです。


人の目を気にして、自分がやりたいことをやれないでいたり、自分らしく生きられないでいたりすることは、他人から認めてもらおうとする承認欲求を満たす為だけの行為になりかねません。


そうなると、自分の人生ではなく他人の人生を生きることになってしまいますという警告の意味で、課題の分離をして過度な承認欲求を持つことを否定しているのです。


それから、他人との相互理解を通して、より他人と良好な関係を築いて、よりお互いに貢献し合えることをアドラーは理想としました。


互いに貢献し合うことで、自分の存在価値とも言える「貢献感」を得ることが人生の幸福につながるとする考え方なのです。

 

ただ、ここに落とし穴があります。

それは、他人を変えることはできないというところです。


お互いに理解し合う努力は非常に大切なことですが、相手が自分を見下していたり、嫌われていたりすれば、いくらあなたから理解し合おうと友好的に接しても、相互理解の実現は現実的ではありません。


相手が感情的になって「あなたが嫌いモード」になっている中で、あなたが相手に自分のことを信頼してもらえるように、理解してもらえるようにすることは非常に困難です。


また、理解してもらうだけでもかなりの苦労が伴うのにも関わらず、相手の考え方を変えさせるにはその上で、相手に心を開いてもらって自分の言うことを聞いてもらってというプロセスが必要となります。


こんなことに、そんな膨大な時間と労力をかける価値はあるのでしょうか?挙げ句の果てに、自分の思い通りに本当に変わるのかどうかは本人次第という状況。


それだけの苦労をして、特定の人間の考え方を変えたいと思えますか?


他人を変えることは、できるかできないかで言うと不可能ではないかもしれませんが、ちゃんと自分がどれだけ代償を払わないといけないのか理解できていれば、ほとんどの人は他人を変えたいなんて思えないのではないでしょうか?


もちろん、あなたの中で「ここまでは理解してもらう努力をする」と見切りを付けて行動できるなら別ですが、できないのなら決しておすすめしません。


原理的には、他人の考え方を変える方法は存在せず、他人を変えられるように根回ししたり、影響を与えたりすることはできますが、結果論として他人を変えられることがあるというのが本記事の結論となります。