ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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家族と心理的な絶交をしよう‼️

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。


今回のご相談は、一緒に暮らしている家族がネガティブな悪口ばかり言ってくるのでストレスが溜まってしまい、どうすればいいのか分からないとのお悩みです。


アドラー心理学の観点から、他人の悪口への対処方法と、家族との心理的な距離の取り方について解説させて頂きました。


あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。


Q1. ご相談

お世話になります。いつもブログやツイッター拝見させて頂いております。

 

本当に救われています。ありがとうございます。


最近も悪口やネガティヴな感情に関しての記事に本当に助けられました。

感謝致します。


今回、ご連絡を差し上げたのは、上記の人への悪口やネガティヴな会話の件です。

 

最近、一番親しい家族が常に他人への悪口やネガティヴな言葉を発する様になっております。

 

以前は私も他人への悪口やネガティヴな言葉を一緒になって話しておりましたが、アドラー心理学サロン様のおかげでそれらマイナスな考え方から脱却出来つつあります。


家族が他人への悪口やネガティヴな言葉を使ってしまうのは、会社でのストレスや人間関係の問題などが原因にあると思うのですが、それらはすぐに改善出来る事ではありませんし、ある程度は抱えていかなければならない事だと思っています。


他人への悪口やネガティヴな言葉に晒されていると、私自身も嫌な気持ちになりますし、折角教えて頂いた考え方も弱まってしまいます。


相手と離れて暮らすという事は現実的に難しいので、現在の状況になんとかに対処していかなければと考えております。

 

どの様にしていけば良いかアドバイスを頂ければと思いご連絡させて頂きました。


お忙しいかと思いますが、何卒よろしくお願い致します。


A. 回答

いつもご利用ありがとうございます。

少しでもお役に立てているようで、大変光栄です。


ご家族に、ネガティブな悪口ばかり話している人がいて、距離を取ることができずに影響を受けてしまわれているとのことですね。


基本的な、家族といっても身近なだけの他人です。


アドラーの課題の分離で考えれば、他人が何を思い、何をするのかは本人の課題であって自分の課題ではないという割り切りが必要になります。


あなたから悪口を止めるように働きかけることはできますが、最終的にどうするのかは本人の課題であるということです。


割り切りさえできましたら、まずは悪口を止めるように話し合いをしてみましょう。


ストレートに、「悪口を聞くと気分が悪くなるからやめて欲しい。どうしても悪口が止まらないのなら、自分の前では言わないで」と伝えてみましょう。


その上で、どんな悪口を言っているのか分かりませんが、悪口の原因への対処を一緒に考えてあげて、寄り添って解決してあげようとする姿勢を持ちましょう。


ここで注意が必要なのが、相手が何に不満を持っているのかは他人の課題ですので、あなたまで気分を害さないようにすることです。


誤解されがちですが、アドラー心理学は自分の課題と他人の課題を区別して他人を切り捨てるような心理学ではなく、相互理解の準備として課題の分離を行う特徴があるということです。


ただ、あまりにもあなたが精神的に追い詰められてしまう場合には、どうにもなりませんので物理的に距離を取ることができなくても心理的に距離を取るようにすることは必要です。


他人の為に、自分を犠牲にすることはあってはならないのです。


悪口が始まりそうなら、「聞いてないよ」と伝えたり、「止めないともう口きかないよ」としつこく伝えながら様子を見たり、無反応でいるようにしたりして心理的な距離を引き離していきましょう。