アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。
今回のご相談は、自分の悪口をあること無いこと言いふらす部下の対処に困っており、追い詰められてしまっているがどうすればいいのか分からないとのお悩みです。
アドラー心理学の考え方をベースに、部下との信頼関係の築き方についてアドバイスさせて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。
Q1. ご相談
はじめまして。Twitterにてアドサロさんを知り勉強させて頂いておりますmiと申します。
①年齢(年代でも可)30代後半
②性別 女性
③職業 接客業(コンビニ店長)
④今後どうありたいのか
悪口をやめさせたい。出来れば当該人物と関わりたくない。仕事は続けたいが辞めようか悩んでいる
⑤ご相談内容
関係する人物 ①オーナーA ②店長私B ③悪口を言っている女性バイトC とします。
最近Cが私のいない所で毎日のように悪口を言っていると他の従業員から聞かされました。
その内容は事実無根な事で「店長ってこれやって、あれやってと言う割に自分では何もしないよね」「店長って仕事なんにもしてくれないよね」などです。
店長として従業員にして欲しい事を指示しなくてはいけませんし、毎日時間に追われ一生懸命仕事をしている身としてはCがいったい私の何をみて仕事を何もしてくれないと言っているのか理解出来ずCに対して嫌悪感を抱いてしまい仕事も嫌になってしまいました。
オーナーとCは同級生で仲が良く、Cをとても頼りにしているので相談する事が出来ない状態にあります。
アドサロブログをみて気にしないようにしよう!と努力していますが元々が弱気で控え目な性格の為、気がつくとずっとCの事を考えていたり、気が重くなって気持ちが沈んでしまいます。どうしたら良いのかアドバイスを頂けると助かります。
・問題だと思う点
①自分がやっている仕事をCが理解してくれていない。
②他の従業員達に私が何もしてないような悪口をいいふらしている
③元々精神的に参りやすく今でも安定剤と睡眠薬を飲みながら仕事をしているが今回の事で悪化しかけている
A1. 回答
そもそものお話となりますが、あまり自分のことを弱気で控え目な性格だと決め付けてかからない方が良いと思います。
あなたがどのような性格をしている人間であれ、自分の必要なことをやることは可能です。
悪口を言われたくないとのことですが、たしかに悪口を言われて気分の良い人は少数派だと思います。
あなたが正しいとか、間違っているという話は別として、なぜその人が悪口を言っているのか、その理由をあなたは認識されていますか?
もしあなたに後ろめたい気持ちが無く、悪口を言われる筋合いは無いと思うのであれば、完全に無視を決め込んだり、「気分が悪いからやめて欲しい」と伝えたりすることは必要なことだと思います。
ただ、悪口を言われる原因がしっかりと把握できていないのなら状況を理解することが必要です。
きつい言い方になってしまい恐縮ですが、やれることをやりきれていない状態なのではないかと感じました。
間違っていたら申し訳ありませんが、部下があなたに不満を持っている理由が、仕事に起因することなのであれば、あなたには店長として仕事をできる限りしやすい環境作りをしてあげる立場でもあります。
アドラーの課題の分離で考えれば、上司としての課題となります。悪口を言っている部下に、「自分のことを悪く言っている、頭にくる奴だ」としか考えないのは、あまり良い傾向ではありません。
「何に不満があるのだろう?」と考えて、職場の人間関係の問題なのか、仕事の問題なのか、それとも単に自分が気に入らないだけなのか、しっかりと切り分けをしないといけません。
自分の悪口を言っているバイトの人と、大切なことを話し合える程の信頼関係は築けていますか?
話し合ってみて、自分にできることをやって上げてみましょう。悪口を無視するのはそれからでも良いと思います。
ただ単に自分への当てつけや、ケチ付けでしかない悪口を言っているのなら、やれることをやったけれども、自分のことがとにかく嫌いみたいで仕事をする上で支障があると、オーナーにも相談してみるのも良いと思います。
自分の仕事を理解してくれないと考えるよりも、信頼関係が築けていない為に理解しようとしてくれていないと考えた方が解決策が見出しやすいと思われます。
もちろん、世の中にはどうにもならない人がいますが、割り切って距離を置く前に相互理解に努めることは必須ですし、仕事の関係上は表面的にでも関係を保つ必要性があります。
関係を断ち切ろうとする前に、仲良くするという訳ではありませんが、仕事上だけでも良好な関係を持てるのかをよく考えてみましょう。
何よりも、決め付けや偏見をあなたの方が取り払って、前向きな心持ちでもう少しコミュニケーションを取る努力が必要だと思われます。