アドラー心理学サロンです。
メールにてご相談頂いた内容を事例として質問と回答のセットでご紹介致します。
個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れております。
今回のご相談は、自分よりも職場の人達を大切にするご主人様に対して、嫉妬をしてしまい気持ちが落ち着かないとのお悩みです。
アドラー心理学の考え方をベースに、どのように嫉妬心をコントロールして、自尊心を高めるべきなのかをご提案させて頂きました。
あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立つことができましたら幸いです。
Q1. ご相談
いつもインスタの言葉を見てはつかの間ホットできています。
相談なのですが、今私は妊娠していますホルモンの関係もありますが元々ネガティブな性格でいてADHDという発達障害もあり人との関係性がうまくいかない人生でもありました。
旦那とのことについてなんですが、職場に女性が多くて優しい性格なので気を使い色々助けたりしているらしいのです(男性にも助けたりしているみたいです)。
仕事で毎日帰りは遅いですし私は妊娠後期なので動くのも一苦労です。
旦那は職場で気を使い家には遅く帰りご飯を食べては寝るといった毎日です。
私には特別気を使わないのに職場では気を使うことにイライラしてしまいます。
体も重く歩くのも大変なのになんで私よりも職場の人に気を使うんだろうと悲しくなります。
旦那はバツイチで前の奥さんは才色兼備な方みたいでした。
なのでなんで私を選んだのかもなぞです
私は頭よくないですしなにやってもうまくいかない人です。
なので職場で頑張っている女性(大卒のしっかりした人)の助けをしているのがなんだか悲しくなってくるんです。
やっぱり本心はしっかりした女性と一緒にいたかったんだなぁとか考えてしまいます。
唯一気を使って週一回休みがあった日は出掛ける?といわれますがお腹が張ったりして動けなくなったりして迷惑かけたりするので私が嫌になってしまうんです。
もうここ何週間かこんな状態で夜は寝れないですしネガティブ過ぎて辛いです。
旦那と話しても仕事を円滑にするためだからとか言われますし話をしても解決出来ないんです。
誰かに話すこともできないです、ご返信お待ちしております。
分かりづらかったすみません。
A1. 回答
前提としてのお話を先ずはさせて頂きますと、「自分はネガティブな性格だから人間関係が上手くいかない」、「ADHDで発達障害だから人と上手く関われない」と決め付けて自分を制限する考え方はしない方が良いと思います。
世の中には目に見えるもの、目に見えないものを含めて色んなハンディキャップを抱えて生きている人達が山ほどおります。
様々な障害を持ちながらも、人と関わりながら生活しているのです。
あなたにもできない訳ではありませんし、あなたのネガティブな性格も発達障害も、人間関係が上手くいかない決定的な原因ではありません。
自分に制限をかけてしまっていると、現状を変えるような思考や行動が取れなくなってしまいます。
本題に入りますと、旦那様はとても優しい性格で、もともと親切な人なのだと思われます。男性か女性かに関わらず親切にしていることを考えてみると、他に好きな女性がいてあなたを軽んじている訳ではないと思います。
仕事上の人間関係という割り切りの中で、彼なりの人との接し方なのでしょう。
あなたよりも特定の別の女性を大切にしている訳ではないのだと思いますので、あまり勘繰り過ぎてもどうにもなりません。
単純に嫉妬から生じた妄想のようにも思えます。
嫉妬をするということは、相手が自分を嫌う理由を作り出そうとしているのに等しいのです。
心理学者アドラーは、嫉妬は自分を嫌う理由探しであると考えました。つまり、あなたは旦那様が自分を嫌う理由を見つけ出しては、自分の不安への折り合いを付けようとしてしまっているのです。
妊娠によるホルモンバランスの変化による影響もあると思いますが、自分のあら探しはがりしていては、旦那様へあなたの良いところが見えなくなり、あなたが見つけ出したあなた自身の欠点をアピールすることになってしまいます。
そうなると、わざわざ相手に自分を嫌わせようとして、自分の不安を的中させようとしているようなものです。
それよりも、旦那様は「自分が何をしてあげたら喜んでくれるのか?」という時点で考えるようにしましょう。
そうすれば、自分の優しさや長所をアピールすることになりますので、あなたへの好意はますます高まっていくことでしょう。
妊娠をしていて、時に負担を旦那様にかけていても「私は迷惑をかけていて、何の役にも立っていない…」と気負うのでなく、「素直に支えてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持つようにしましょう。
人は人に貢献して、自分の価値を感じます。あなたの感謝が旦那様にとって最高の贈り物になるのです。
あなただって、他人に親切にしたのに喜ぶどころか、無力感や劣等感を味わわせているとなると良い気持ちはしないと思います。
大切な人を援助して、喜んでもらえる方が圧倒的にやりがいも嬉しさも大きいはずです。
普段、日頃から支えてくれる旦那様に感謝して、自分が動けるようになった際には恩返しをする。
そう考えていれば良いのです。
人には、存在そのものに価値があります。
これから生まれてくるあなたのお子さんだってそうです。
無力で何の役にも立たない、タダ飯食らいがこれから誕生してきますが、あなたは将来自分の役に立つからとお子さんを産む訳ではありませんよね?
あなたのこれから誕生するお子さんにも、もちろんあなたにも、存在自体に価値があり、それ自体が旦那様への貢献になるところもあるのです。
常に自分には何ができるのかを考えて、貢献しようとする心構えは必要ですが、必ずしもそれは生産的な家事や仕事である必要は無いのです。
感謝の気持ちを持って、旦那様への貢献の姿勢を忘れないようにしましょう。