ポジティブ心理学サロン(アドラー心理学サロン)

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【読まないと嫌われる】自分事と他人事を区別する境界線はこれ!

アドラー心理学サロンです。


メールにてご相談頂いた内容を、お悩み事例として質問と回答のセットでご紹介致します。


個人情報に関しましては、一部にぼかしを入れて細心の注意を払っています。


今回のご相談は、弟がゴミ袋を探している時にゴミ袋を持っていることを教えなかったことに母親に怒られたことをキッカケに、アドラー心理学の課題の分離を実生活に活かせるようになりたいと思ったがどうすればいいのか?とのお悩みです。


アドラー心理学の提唱している課題の分離について、基本から再認識して頂けるように解説しました。


あなたの悩みの解決にも、本記事が少しでも役立てましたら幸甚です。


Q1. ご相談

・年齢 

20代後半

・性別

男性

・職業 契約社員

・今後どうありたいのか

課題の分離を私生活や仕事に活かしたい

 

・ご相談内容

課題の分離を私生活や仕事に活かす為のなにか具体的な思考は無いでしょうか?例えば本日、同居している母から弟がゴミ袋を探している時に教えなかったことをあれこれ言われましたが、私は弟から特に何も尋ねられていません。

 

尋ねるのは弟の課題ではないかと思うのですがいかがでしょうか?

 

・問題だと思う点

ゴミ袋を訪ねるのは誰の課題なのかを明確にしたい。


A1. 回答

課題の分離をゴミ袋を訪ねることに当てはめようとするとは斬新ですね。


アドラー心理学の代表的な考え方の一つである「課題の分離」の定義について再考してみましょう。


アドラー心理学の課題の分離とは、「他人が何を思い、何をするのかは他人の課題であり、自分の課題でない。また、自分が何を思い、何をするのかは自分の課題であり、他人の課題ではない」ということです。


つまり、他人には自分の課題への介入をさせるべきではなく、自分も他人の課題へ介入するべきではないとする考え方なのです。


何を持って自分の課題と他人の課題を区別するのか、その境界線は人それぞれですし、状況によっても異なります。


アドラー心理学の推奨する他人の課題と自分の課題の区別の付け方は、最終的にそれを行うことで誰が責任を取ることになるのか?という視点が他人と自分の課題を区別する境界線になるとしています。


ただ、どうしても自分の良心から放って置けなかったり、自分を犠牲にしてでも相手の責任を取ってあげたくなる時も人間には必ずあります。


そこからは話し合いや、普段からの相互理解の努力によって他人と自分の課題をどう折り合いを付けるのかが変わります。


人間ですので、白か黒なのかではっきりさせられないことはいくらでもあります。


自分の中での割り切りポイントを見極める必要はあると思います。


補足させて頂きたいのですが、アドラー心理学が提唱している課題の分離とは、他人を切り捨てて自分のことだけ考えるような考え方とは一線を画します。


心理学者アドラーは、常に他人への優しさの重要性を訴えており、他人との相互理解に励んで、自分を犠牲にしない範囲で、周囲の人達への貢献を薦めています。


課題の分離とは、原則的には他人との相互理解と、貢献をする為の準備なのです。


ただし、繰り返し発信している通り、相手にあなたを絶対的に敵視する思いや、相互理解を拒む気持ちがある場合はこの限りではありませんので、切り捨てる必要が出てくることもあります。


下手にこの手の人達を相手にしていると、あなたが消耗するだけの結果を招いてしまいます。