アドラー心理学サロンです。
あなたもこれまでの人生で、何らかの局面に「言い訳」をしたご経験はあるのではないでしょうか?
もちろん、正当な理由であるのであれば「言い訳」ではありませんが、それはやれることをやり切った上での話であり、判断をするのは他人の課題です。
自分以外に自分が起こした行動の責任を取らせるような思考は、あなたの人生を破滅に導きます。
「人のせいにする癖」は、他人に責任を求めて自分を守る方法として、多くの人達が活用してしまう本能的な技術です。
しかし、「人のせいにする癖」は、決してあなたを正当化してはくれませんし、自分を守れてはいません。
もちろん、あなたの中では「自分は悪くない」と思い込むことができて、自分を否定せずに済むので安心感が得られることでしょう。
ただ、それは本質的に問題解決になっているのでしょうか?
むしろ、人のせいにしたことによって、自分で自分の首を締めているだけの行為ではありませんか?
あなたが自分で望むと望まざるとにかかわらず、行動した結果を何でもかんでも他人のせいにしてしまっているということは、あなたは自分で自分の人生を他人に委ねていることになります。
人のせいにして言い訳をするということは、自分では決して変えることのできない他人によって不幸にされてしまうことを良しとしているのです。
どんなに大変な状況でも、どう考えても自分の責任ではなくて他人の責任であっても、あなたにできることは自分のできることを最大限に努力することでしかありません。
人のせいにした時点で「自分の努力」を放棄して、他人任せにしたことになります。
つまり、人のせいにするということは「言い訳」を口にするかしないかというよりも、あなたの心の中で「自分は悪くない、あいつのせいなんだ!」と思った時点で成立するのです。
他人が何であれ、周りの環境がどれだけ悪かろうと、他人が自分の都合に合わせて変わってくれることはありません。
もちろん、「~してくれない?」などとお願いすることは大切ですが、実際にどうするのかは本人次第です。
それならば、自分でコントロールできることに集中しましょう。
「あんな奴がいるから」、「あの人が~してくれない」だの文句ばかり言っていないで、自分にできることを考えて行動するしかありません。
むしろ、みんながニコニコしてあなたのご機嫌を取るように振舞ってくるような環境に、あなたは囲まれたいのですか?
みんなが本心を隠して、あなたのご機嫌を伺ってくるような歓喜では、人間不信になってしまいますし、気持ちも悪ければ居心地も良くはありません。
あなたがお店を経営していたとして、お店が儲からない理由を「お客さんに見る目がないからだ」として売れない理由をお客さんのせいにしてもどうにもならないでしょう?
ならば、お客さんが欲しがるものを調べて提供するようにしたり、どうしたら売れるのかを考えるのが筋合いなのです。
あなたが失敗した理由は、良いお客さんと環境に恵まれなかったからですか?
そんなこと、あなたは望んではいなかったはずです。
自分にできることを最大限に努力して、試行錯誤することであなたは自分の納得のできる結果を得られるようになります。
何だって同じことですが、どんなに努力してもできないことは存在します。
今からプロ野球選手になりたいと言い出す大人がいたとして、可能性はゼロではないにしても現実性は低いことでしょう。
できる時はできますし、ダメな時はダメなのです。
とにかくやってみて、ダメならダメで「自分にできないこと」が分かり、そこには答えは無いと一歩前進できているのです。
自分にできないことを知れば、自分にはどんなことができるのかを知る良い機会にもなります。
無駄な努力は存在しませんが、報われない努力は存在します。
ただ、無駄な努力を積み重ねることによって、あなたは新しい知識や経験を得て、着実に前進しているのです。
多くの人達は、無数の試行錯誤の中から、自分のできることを見つけ出しています。
あなたも「今やれること」に集中することで、必ず今よりもより良い未来を獲得することができます。